「嬉しく思います、本当に」ガンバの宮本監督が初勝利に会心のガッツポーズ!大胆抜擢・コンバートにも手応え

2018年08月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

「また次にホームでやれるので、勝点3を目指してやりたい」

宮本監督は「(この勝利を)弾みにしなきゃいけない」と次節での勝利を誓った。写真:徳原隆元

 [J1リーグ21節]G大阪2-1FC東京/8月10日/パナソニックスタジアム吹田
 
 ついに、その瞬間がやってきた。FC東京を迎えたJ1リーグ21節で、G大阪が2-1の勝利。宮本恒靖監督が就任4試合目にして初勝利を挙げたのだ。
 
 試合後のフラッシュインタビューに応えた宮本監督は、開口一番「嬉しく思います、本当に」とコメント。続けて「本当にこの吹田のお客さんの前で勝ちたいという想いを持ってみんなやっていました。前節もその気持ちを持ってやっていましたが、悔しい負け方をして選手が良いリアクションを見せてくれました」とスタジアムに駆け付けたサポーターへ感謝を伝えるとともに、名古屋に2点差をひっくり返された前節の悔しい敗戦を糧にできたと語った。
 
 今節のFC東京戦は、34分にファビオのゴールで先制し、後半の残り10分で5バックに布陣を変えて逃げ切りを図った。しかし、86分に痛恨の失点。前節と同じような終盤の失点に嫌な空気が漂ったが、90+5分にアデミウソンが劇的な決勝点を叩き込んで勝点3をもぎ取った。宮本監督も「1-1になって難しいなと感じましたが、それでも選手たちが立ち向かっていったので、ああいうゴールにつながったと思います」と最後まで勝利を目指した選手たちの健闘に賛辞を送った。
 
 本職CBの三浦弦太を右SBで起用した大胆策については、「FC東京の強力なFW陣を頭に入れながら、プラスして守備から攻撃、攻撃から守備への安定感を求めて、(菅沼)駿哉を真ん中に入れてみたりということでスタートしました」と狙いを明かしつつ、「選手が持っている力を存分に発揮してくれたと思います。今は良い競争をできていますし、誰が出ても良い仕事をしてくれる」と手応えを語っている。
 
 また、宮本監督はこの試合で、アジア大会の韓国代表に招集されたファン・ウィジョの代役として、「腐らず出番を待っていましたし、練習でも良いパフォーマンスを見せていた」というJ1デビューの一美和成を抜擢した。一美はゴールこそなかったものの、前線で精力的に動いてチャンスに絡み、存在感を示したと言える。彼のような選手にチャンスを与えつつ、結果も手に入れたことで、「刺激を受けて、今U-23でやっている選手もトップチームに絡んでいくという気持ちを持ってくれたんじゃないかなと思います」と競争心を煽れたのもポジティブな材料だ。
 
「(この勝利を)弾みにしなきゃいけないですし、また次にホームでやれるので、勝点3を目指してやりたいと思います」
 
 インタビューをそう締めた指揮官自身も、初勝利でプレッシャーは軽くなっただろう。8月15日に行なわれる次節の札幌戦でも勝点3を重ね、一気に上昇気流に乗りたいところだ。

【G大阪 2-1 FC東京 PHOTO】アデミウソンがAT弾。宮本ガンバが劇的勝利を挙げる!
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事