香川真司、FCチューリヒとの練習試合でロイスにアシスト! 「夢のような美しいパス」と独メディア

2018年08月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

ドルトムントは1日2試合を敢行しナポリには敗北

チーム合流後、テストマッチ2試合目で先発出場を果たした香川。ヴィツェルも加入し、中盤での定位置争いは厳しくなるが、どのようなシーズンを送ることになるだろうか。写真は昨シーズンのもの。 (C) Getty Images

 スイスのバート・ラガスでキャンプを行なっているドルトムントは8月7日(現地時間)、FCチューリヒ、ナポリと、それぞれテストマッチを行なった。

 ここまで国外のクラブと5つのテストマッチを行なってきたドルトムントだが、より多くの実戦経験を選手に与えるため、バート・ラガスから1時間ほどの距離にあるザンクト・ガレンに移動し、1日2試合の"ダブルヘッダー"を敢行した。

 香川真司は1試合目のFCチューリヒ戦に出場。4-3-3の中盤右サイドの位置でスタメン出場を果たした。

 この試合で印象的なプレーを見せたのは、ブレーメンから加入したデンマーク代表MFのディレイニー。持ち前の激しく効果的なプレーを披露するとともに、早くもリーダーシップを発揮してチームメイトに指示を与えるなど、十分に存在感を示した。

 同じデンマーク人(U-21代表)で、シュツットガルトから移籍したヤコブ・ブルーン・ラルセンは、それ以上に目立った。前線の左サイドで試合を迎え、11分にロイスからのクロスを受け最初のゴールを奪うと、54分にはハキミのアシストで2点目、そして74分には再びロイスのクロスを合わせてハットトリックを達成したのだ。

 香川はこれまで同様、ピッチを縦横に幅広く動いて攻守両面で精力的に仕事をこなし、ディレイニーとは口頭でコミュニケーションを取りながら、連係を高めていった。

 彼らしい決定的なプレーが見られたのは23分。DFラインの裏に抜け出すロイスの動きを見逃さず、中盤の低い位置から丁寧な浮き球のパスを送り、チーム2点目をアシストした。ドイツの専門誌『Kicker』は「この日本人は夢のような美しいパスで、ドイツ代表選手を勝ち越しゴールに導いた」と報じている。

 なお、4点を奪ったドルトムントだが、一方で最終ラインが不安定で何度か混乱を来たし、開始9分でシェーンバヒラーに先制点を献上した他、27分、76分とロドリゲスにゴールを破られ、最終スコアは4-3だった。

 一方、夜に行なわれたナポリ戦では、7分にミリクのゴールで先制され、29分にも失点(得点はマクシモビッチ)。65分にスピーディーな連係からプリシッチのクロスをフィリップが合わせて1点を返すも、アディショナルタイムにカジェホンにダメ押しゴールを決められ、1-3で敗れた。

 この2試合の出場選手は以下の通り。いずれもフォーメーションは4-3-3だった。

◇FCチューリヒ戦
GK:ヒッツ
DF:ブルニッチ、ザガドゥ、アカンジ、ハキミ
MF:ディレイニー、ゲレイロ(71分ゴメス)、香川(71分ロデ)
FW:ラルセン、ロイス(82分イサク)、ヴォルフ

◇ナポリ戦
GK:ビュルキ
DF:シュメルツァー、ディアッロ、トプラク、ピシュチェク(76分ボックホルン)
MF:シャヒン、ゲッツェ、ダフード(86分ロデ)
FW:サンチョ、フィリップ、プリシッチ

 ドルトムントはこの後、8月12日にラツィオとテストマッチを行なった後、20日にDFBカップ1回戦でグロイター・フュルトと対戦、そして26日にはブンデスリーガの開幕戦でRBライプツィヒをホームに迎える。

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