「コンテは難しい監督だったけど…」渦中のウィリアン、気になる去就についても自ら語る

2018年08月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

「正式なオファーをくれたのはバルサだけ」

ウィリアンはユナイテッド移籍の噂を否定。チェルシー残留を強調した。 (C)REUTERS/AFLO

 チェルシーのブラジル代表MFウィリアンは、以前からマンチェスター・ユナイテッドへの移籍を取りざたされている。だが、正式なオファーは届いていないようだ。

 ウィリアンは『ESPN』で、「僕はチェルシーの選手。クラブに残りたいとつねに明確にしてきた」と残留希望を強調し、オファーはバルセロナからのものしか知らないと述べた。

「僕が知る限り、正式なオファーをくれたクラブはバルセロナだけだ。ただ僕は、クラブが売却を望まない限り、このクラブで続けるつもりだよ」
 
 ユナイテッドへの移籍が噂されるのは、ジョゼ・モウリーニョ監督との関係も影響している。ウィリアンは、「一緒に仕事した中で最高の指揮官。僕らは友人であり、良い関係にある」と、モウリーニョ監督と仲が良いことを認めた。

「たまに話したり、メールしたり、『WhatsApp』でメッセージを送り合ったりしている。彼は素晴らしい指揮官だ。本当に彼との仕事は楽しかった。いつかまた一緒に仕事をしたい」

 ただウィリアンは「チェルシーでとても幸せだ」と、改めて残留する考えを強調している。

「僕はこのクラブに残りたい。ロンドンでの生活が好きなんだ。素晴らしい街だよ。家族もうまく馴染んでいる。だから、僕はチェルシーに残るつもりだ」

 とはいえ、チェルシーを率いるのがアントニオ・コンテ前監督のままだったら、ウィリアンの考えは変わっていたかもしれない。「一緒に仕事をするのがとても難しい監督だった」と、コンテとの関係が微妙だったことを伺わせている。

「彼の哲学や物事の扱い方はとても複雑でね。理解できない時もあった。とても良いプレーをしても交代させられたりする。僕も交代を命じられた後、ロッカールームに直接向かったことが2回ほどあった。彼との仕事は大変だったよ」

 そのうえでウィリアンは、「人生において、僕らはそういうことから学んでいくものだ。困難から学ぶものだよ。この2年は多くの試合でベンチに座り、終盤からの出場を強いられた。でも、それはもはや過去だ」と語り、マウリツィオ・サッリ新体制となったいまは、完全に気持ちを切り替えていると続けた。

「大事なのはサッリ監督と話すこと。聞く限りでは素晴らしい監督だよ。彼との仕事にすごく期待しているんだ」

 2013年夏にチェルシーに加入して以来、モウリーニョを含む4人の指揮官の下でプレーしてきたウィリアン。プレミアリーグ初挑戦となるサッリ新監督の下では、どのようなパフォーマンスを見せてくれるのか。
 
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