なぜモウリーニョはマンUの“新10番”を若きラッシュフォードに託したのか

2018年08月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

大先輩ルーニーも「すごく似合っているじゃないか」

20歳のラッシュフォードを寵愛してやまない名将モウリーニョ。10番を与えるのは既定路線だった!? (C)Getty Images

 注目されていたマンチェスター・ユナイテッドの"新10番"は、どうやらイングランド代表の若きストライカーに与えられそうだ。
 
 ユナイテッドは8月4日にインターナショナル・カップでバイエルン・ミュンヘンと対戦。その試合で赤い悪魔のナンバー10を背負って登場したのが、FWマーカス・ラッシュフォードだ。20歳の俊英は大喜びで、試合翌日に自身のインスタグラムを更新。「ユナイテッドのレジェンドが着用してきたシャツをもらいうけた。なんて名誉なことだ」と綴った。
 
 同クラブの栄光のナンバーと言えば、まずが思い浮かぶのが「7」だろう。ジョージ・ベストやエリック・カントナ、デイビッド・ベッカム、クリスチアーノ・ロナウドと名だたる名手たちがリレーしてきたビッグナンバーだ。かたや「10」も負けてはいない。マーク・ヒューズ、テディ・シェリンガム、ルート・ファン・ニステルローイ、直近ではウェイン・ルーニーが10年に渡って付けるなど、どちらかと言うとクラブのアイコン的存在のスターが背負ってきた。昨シーズンはズラタン・イブラヒモビッチが担い、4月の退団を受けて空席となっていたのだ。

 
 ジョゼ・モウリーニョ監督はバイエルン戦後にクラブ公式チャンネルのインタビューに応え、ことの顛末を明かした。
 
「マーカスがプレシーズンに合流してから、背番号の話をした。39番、19番と来ていたから『今回も9が付く番号がいいのか?』と訊いたら、10番が欲しい、ずっと付けたかったとはっきり言ったんだ。私は迷わず決断したよ。素晴らしいことじゃないか。あの若さでプレッシャーに立ち向かおうと言うのだから。ファンタスティックだ」
 
 下部組織から巣立った生え抜きのラッシュフォードは、サポーターからの人気も高く、インスタグラムには好意的なメッセージが多数寄せられている。そして大先輩ルーニーも自身のSNSで「すごく似合っているじゃないか」とエールを贈った。
 
 ロシア・ワールドカップでイングランド代表は4位に食い込む快進撃を見せたが、ラッシュフォード自身は活躍を果たせず、悔しさが残った。捲土重来を期し、新たに10番を背負って戦う2018-19シーズン、奮迅のパフォーマンスに期待だ。
 
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