ペップ・シティ、まず一冠! チェルシーに成熟度の違いを見せつけてコミュニティー杯を制す

2018年08月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

戦力を試す余裕も見せたシティ。

2ゴールを挙げてタイトル奪取に貢献したアグエロは、この試合のマン・オブ・ザ・マッチにも選ばれた。 (C) Getty Images

 8月5日(現地時間)、昨シーズンのプレミアリーグ王者とFAカップ王者が対戦するコミュニティーシールドがウェンブリーで行なわれ、前者のマンチェスター・シティが2-0でチェルシーを下した。

 昨シーズンのプレミアリーグを独走優勝したグアルディオラ率いるシティは、4-3-3のシステムを採用。今夏にレスターから獲得したマハレズを3トップの右ウイングに据え、真ん中にはアグエロを配置。さらに右インサイドハーフには俊英MFフォデンを抜擢した。

 一方、今シーズンからサッリ監督が就任した新生チェルシーも前任のコンテ時代にほぼ使っていなかった4-3-3を採用。アンカーには今夏にナポリから補強したジョルジーニョを入れ、左ウイングには、17歳の若手FWのハドソン=オドイを配置。さらに最終ラインの一角には、コンテから干されていたダビド・ルイスが起用された。

 試合は立ち上がりから互いにプレッシャーをかけあって様子を見合うなかで、シティが均衡を破る。13分、バイタルエリアでボールを持って前を向いたアグエロが左足を振り抜いて、ゴール右下隅へ決めた。

 開始間もなくして動いた試合は、その後、シティが最終ラインからの落ち着いたパス回しから右サイドのマハレズを起点にした攻撃を披露。一方のチェルシーは、防戦一方になりはしなかったが、連動した攻撃が見せられずに決定機を創出できず。

 そして、30分以降、試合は停滞。膠着状態となり、両チームともに決定的なプレーが生まれないまま、前半が終了した。
 
 迎えた後半、シティが開始とともに動く。ザネを下げてギュンドアンを投入し、布陣も4-1-4-1に変更したのだ。その効果もあってか、中盤で相手の自由を封じると、58分に追加点を奪う。

 自陣でボールを奪取してから一気に敵陣へ攻め込むと、最後はB・シウバのスルーパスに抜け出したアグエロが冷静に流し込んだ。

 痛恨の2失点目を喫したチェルシーは、直後の60分にウィリアン、ドリンクウォーターを投入してテコ入れを図る。しかし、動きが活発化することはなく、むしろ前半よりもシティに押し込まれていってしまった。

 その後もチェルシーのハイプレッシャーに対して、安定感を欠くことなく、最後まで主導権を握り続けたシティは、76分に下部組織上がりのディアズ、さらにW杯出場で合流が遅れていたコンパニ(80分)とオタメンディ(87分)を投入するなど、戦力を試す余裕も見せながら、逃げ切りに成功。

 最後までチェルシーに隙を見せることなく、チームの成熟度の違いを見せつけ、6年ぶりとなる通算5度目のコミュニティーシールド優勝を達成し、今シーズン最初のタイトルを獲得した。

 なお、8月10日に開幕するプレミアリーグで、シティはアーセナル(現地13日)、チェルシーはハダースフィールド(現地11日)と、それぞれ対戦する。
 
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