「約束通り帰ってきたよ!」宇佐美貴史のフォルトゥナ再契約に指揮官もファンも拍手喝采!

2018年08月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

「スペシャルな役割を担う」とフンケル監督

フォルトゥナの仲間とファンに温かく迎えられた宇佐美。昇格クラブを躍進へと導けるか(写真はクラブ公式ツイッターより)。

 双方にとって待ちに待った瞬間が訪れた。ドイツ1部のフォルトゥナ・デュッセルドルフは日本代表MF宇佐美貴史の再獲得を発表。結果的に、アウクスブルクからの期限付き移籍を1年延長する形で決着を見た。
 
 昨シーズン開幕からフォルトゥナの一員として奮闘した宇佐美は、とりわけ後半戦に調子を上げ、8得点・3アシストをマークしてチームの1部昇格に貢献。サポーターの絶大な支持を得て、選手本人も優勝セレモニーで「僕はここが大好きなのでかならず戻ってきます」と宣言していた。
 
 しかし、完全移籍で買い取りたいフォルトゥナと、宇佐美を戦力と見なしているアウクスブルクとの間で交渉は難航。買い取り額もフォルトゥナの150万ユーロ(約1億9500万円)の提示に対して、アウクスブルクが倍額を要求するなどギャップが生じていた。それでもフォルトゥナは粘り強くアプローチを続けると、宇佐美本人もアウクスブルクの練習合流を見合わせ、事態は膠着した状態に。クラブ側が「(練習不参加は)プライベートな理由」と声明を出すに至った。

 
 急展開を見せたのは今週に入ってからだ。交渉が最終局面に入っていることをアウクスブルクのスポーツディレクターが明かし、ついにレンタル延長で合意を見たのである。宇佐美はフォルトゥナの公式サイトで、喜びをこう表現した。
 
「僕のクラブ、僕の街に戻ってこられて本当にハッピーです。ブンデスリーガでの新シーズンは僕にとってもフォルトゥナにとってもビッグチャレンジになるでしょう。それをすごく楽しみにしています」
 
 さらにフリードヘルム・フンケル監督もコメントを寄せ、「タカをふたたび迎えられたのは喜ばしい限りだ。新シーズンもこれまで同様、タカは我々のチームにおいてスペシャルな役割を担うだろう」と断言した。
 
 そしてチームは8月4日にファン感謝デーを実施し、新体制のお披露目が盛大に行なわれた。あらためて新加入選手として紹介された宇佐美は壇上に立ち、「約束通り、僕は戻ってきたよ!」と語りかけ、拍手喝采を浴びたのだ。
 
 ついに去就が定まった日本代表アタッカー。シーズン最初の公式戦となる8月19日のDFBカップ1回戦(コブレンツ戦)に向けて、ここから一気にコンディションを高めていく。
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