ブラジル発仰天ニュース! GKが試合中に携帯電話を使用して150万円の罰金処分…その真相は?

2018年07月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

監督も「不思議だった」と語る行動の真相は?

試合前に携帯をいじって処分が下ったサントス。彼は一体なぜ、そんな行動に出たのか? ※写真は「The SUN」紙ツイッターより

 ブラジルから仰天のニュースが舞い込んだ。試合中に自身の携帯電話をいじっていたGKに処分が下ったのだ。英紙『The SUN』など、複数メディアが報じている。

 問題が起きたのは、今年5月13日に行なわれたブラジル州選手権のアトレチコ・パラナエンセ対アトレチコ・ミネイロの一戦だ。

 アトレチコPRに所属する28歳のブラジル人GKアデルバル・サントスは、試合開始直前におもむろにゴール脇へ歩み寄ると、あらかじめ置いてあった携帯電話を手にし、守備位置に戻ってから操作を始めたのである。

 キックオフのホイッスルが鳴ってからも、前方を気にしながらこれを続けたサントスは、しばらくするとピッチ脇に携帯を戻し、何事もなかったかのようにプレーしたのだった。
 

 試合後、アトレチコPRのフェルナンド・ジニス監督が、「よくわからない。普段はあんなことはしない奴なんだ。だから、不思議だった」とコメントするなど、サントスの行動は大きな物議を醸した。

 それから約3か月、なぜサントスが、わざわざ試合中に携帯電話をいじっていたかが明るみになった。

 なんと彼は、「携帯を見ながら運転をすることの危険性を広め、使用率を上げよう」という大手ライドシェアサービス会社「Uber」のPR活動の一環として、問題の行動に出たというのだ。この当時、サントスは記者団に対して、「僕がピッチでやったことは、何千万人という人が毎日やってることだろ」と話していたという。

 これは当然、ルール違反である。『The SUN』によれば、ブラジルのスポーツ裁判所は「スポーツの倫理に反し、規律を乱す行為を行なった」として、サントスに1試合の出場停止、アトレチコPRにも日本円で150万円の罰金処分を科したと発表している。

 交通事故を減らすため、という動機は決して悪いものではないが、ピッチ上での勝手なPRは、サントス、アトレチコPRに、いらぬ代償を支払わせることとなった。
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