「マウコム強奪」騒動で関係悪化のローマとバルサ…今度はフランス代表MFをめぐり争奪戦か!?

2018年07月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

怒り露わのローマ会長は大人の対応も…

モンチSD(右)に続いて「強奪劇」に言及したパロッタ会長(左)。この件もさることながら、残り時間が少なくなった夏の移籍市場において、どれだけ補強ができるかも気になるところだ。 (C) Getty Images

 バルセロナは7月26日、ジョルディ・メストレ副会長らが、ボルドーから獲得した新戦力FWマウコムの入団会見を開いた。
 
 一度はボルドーとローマが合意を正式発表したにもかかわらず、最終的には、その後にオファーを出したバルセロナに移籍したマウコム。イタリア紙『Gazzetta dello Sport』によると、マウコムは「バルセロナとの契約は大きなチャンスだった。世界最高の選手たちとプレーできる」と喜んだ。
 
「僕はずっと、バルサを望んでいた。このような素晴らしいチームの一員になれて、とても嬉しいよ。バルサに加入するのは、非常に難しいことだ。大きな仕事を果たせるように全力を尽くしていく。ここに来るのは、子どもの頃からの夢だった。大きな挑戦だ。サポーターを喜ばせたい」
 
 新たな冒険に意気込むマウコムだが、強奪されたかたちのローマはまだ、納得していない。モンチSDが法的措置の検討を明かしたのに続き、ジェームズ・パロッタ会長も怒りを露にした。
 
 ガゼッタ紙によれば、パロッタ会長は『Sirius XM』で「バルセロナは、あまり道徳的でないやり方で介入してきた」とコメント。ある条件を除き、バルサの謝罪を受け入れないと述べた。
 
「昨日、バルセロナはマウコムのことで謝罪してきた。だが、私は受け入れない。(リオネル・)メッシを売ってくれない限りはね。マウコムはウチに来たがっていたんだ。サインした書類がなかった? そんな理由はバカげている。契約がどういうものか、誰だって知っているはずだ」
 
 このように怒りを隠さないパロッタ会長だが、クラブ間の関係を断つことまでは考えていないようだ。彼は「バルセロナとの関係が閉ざされたわけではない」と付け加えている。
 
「彼らは、我々よりも大きなクラブだ。将来的には、彼らと合意することもあるだろう」
 
 ただ、ローマとバルセロナはそれぞれ、セビージャのフランス代表MFステベン・エヌゾンジを狙っているとも一部でいわれている。再び争奪戦で競うことになるのか、今後の進展に注目だ。
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