ピルロ、イタリア代表入閣へ! マンチーニ監督は「良い解決策」「多くを与えられる」と歓迎

2018年07月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

CLコメンテーターとの兼業に!?

マンチーニ監督とはまたキャラクターの異なるピルロの入閣で、アッズーリにどのような影響がもたらされるのかが興味深い。 (C) Getty Images

 ワールドカップ(W杯)でブラジルに次ぐ優勝4回を誇りながら、今年のロシア大会では60年ぶりに出場権を逃したイタリアは、ロベルト・マンチーニを新代表監督として復権を目指している。
 
 そのマンチーニ体制に強力な助っ人が加わりそうだ。イタリア『ANSA』は7月25日、ミランやユベントスで活躍したアンドレア・ピルロが、マンチーニ監督のアシスタントに就任する見通しと報じた。
 
 昨年引退したピルロは、イタリア『Sky』で2018-19シーズンのチャンピオンズ・リーグ(CL)のコメンテーターを務めることになっている。そのため、イタリア・サッカー連盟(FIGC)のロベルト・ファッブリチーニ・コミッショナーは、代表スタッフ入りが問題ないかを確認しているそうだ。
 
 だが、ANSAはピルロとFIGCの交渉は「実質的にまとまっている」と報じた。さらに、マンチーニ監督も「ピルロが入閣する可能性はある。良い解決策になり得ると思う」と認めている。
 
「アンドレアは世界王者だ。アッズーリを強く代表する存在で、素晴らしい経験を持つ。イタリアに多くを与えることができるはずだ」
 
 再び世界の頂点に立つことを目指すマンチーニ監督だが、「イタリア代表が目指すべきはイタリアのモデルだけだ」と、ロシアW杯を制したフランスを意識する必要はないと述べた。
 
「他のモデルは必要ない。我々がすべきは、自分たちにできることをやり、自分たちにできるプレーをすることだ」
 
 キーパーソンのひとりとされるのが、リーグ・アンで得点力を取り戻したマリオ・バロテッリだ。イタリア紙『Gazzetta dello Sport』によると、インテル時代からの愛弟子にマンチーニ監督は、「スピード、シュート、パワーと全てのクオリティーを備えたCF」と期待を寄せている。
 
「28歳になり、しっかりと成熟した。彼が大きく成長し、自分の役割をこなすように願っている」
 
 代表チームが強くなる上で、リーグの成長も欠かせない。セリエAはこの夏、クリスチアーノ・ロナウドというビッグスターがユベントスに加わった。マンチーニ監督は「ユーベにとってもイタリア・サッカーにとっても良いことだ。他にも来てくれるといいね」と喜び、リーグ活性化に期待した。
 
「スタートはユベントスが有利だろう。他のチームたちがどうなるかを見てみなければいけない。激しいリーグ戦になるんじゃないかな」
 
 C・ロナウドの到来でセリエAが活気付き、マンチーニ&ピルロ体制でアッズーリが復活……そんなイタリアのサッカーファンが喜ぶ未来が待っているのだろうか。
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