レスター入団会見での思わぬ“恨み節”…新加入大型GKと岡崎慎司の間に存在した「因縁」とは?

2018年07月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

昨季唯一出場したのがレスター戦! そしてそこで…

昨シーズンのカラバオ・カップで対戦した際に岡崎にしてやられたウォードは、その時の苦い経験を振り返った(写真の奥に薄っすらと写っているGKがウォード)。 (C) Getty Images

 現地時間7月20日、日本代表FWの岡崎慎司も所属するレスターは、リバプールからウェールズ代表GKのダニー・ウォード獲得を発表した。契約期間は4年で、移籍金は公表されていないものの、英公共放送『BBC』などによれば、1200万ポンド(約17億5200万円)とされている。

 2012年にその才能を買われてリバプールに加入したウォードだったが、2番手、3番手と控えに甘んじてきた。昨シーズンもロリス・カリウス、シモン・ミニョレの後塵を拝し、公式戦の出場は1試合に止まった。

 さらに今夏は、ローマからブラジル代表守護神アリソンが加入したため、出場機会の激減が確定的となり、25歳の大型GKは、心機一転、移籍を決断したのである。

 とはいえ、新たな活躍の舞台となるレスターでも、すぐさまチャンスが与えられるかは分からない。デンマーク代表正GKでもあるキャスパー・シュマイケルという、絶対的な存在が君臨しているからだ。しかし、ウォードはクラブの公式サイトで意気込みを語っている。

「彼らと練習できることを楽しみにしているし、きっと両手を広げて僕のことを迎え入れてくれるはずだ。GKたちは親密な間柄だから、できる限り彼らの知恵を借り、多くを学びたい。足下のプレー精度を良くしなければならない。さらに、高水準のシュートストッパーにもならないと。僕は、そのレベルに達したいんだ」

 そんなウォードが昨シーズン、唯一出場した試合は、奇しくもカラバオ・カップ3回戦のレスター戦(0-2)だった。ウェールズ代表GKは、この試合で得点を決めた岡崎の名前を出して、当時の苦い思い出を振り返った。

「ああ、よく覚えている。正直言って、オカザキに僕のシーズンは壊されたんだ(笑)。でも、あの試合は素晴らしい雰囲気だったし、本当に驚かされたよ。あんな試合は初めてだったし、ファンが選手たちに力を与えていた感じがした」

 レスター・ファンへの想いも語ったウォードは、「彼らの前で上手くやれば、必ず見守ってくれるだろうから、早くプレーがしたいね」と、新天地に胸を躍らせた。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事