米資本となったミラン、ガットゥーゾを切ってコンテ招聘の可能性浮上…ミラニスタの反応は!?

2018年07月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

上層部の退陣とともに監督も見直される!?

現役時代からミランのために奮迅してきたガットゥーゾ。そんなOBを切り、コンテを招聘することになれば、ファンからの非難は避けられないか? (C) Getty Images

 アメリカのヘッジファンド『Elliott』が経営権を握ったことで、ミランは現場にも大きな変化が生じるのかもしれない。

 イタリア・メディア『Sport Mediaset』は7月17日、ミラン経営陣が元イタリア代表監督のアントニオ・コンテに関心を示していると報道。ジェンナーロ・ガットゥーゾ現監督の進退問題が取りざたされている。

 ミランは昨年、中国人実業家のリー・ヨンホンがシルビオ・ベルルスコーニからクラブを買収。だが、多額の融資をした『Elliott』は先日、肩代わりした増資用の3200万ユーロ(約41億6000万円)が返済されなかったことを受け、リーから経営権を手に入れた。
 
 ミラン復権への意気込みを表した声明の中で、『Elliott』はガットゥーゾの名前を出して信頼を表した様子だった。だが、『Sport Mediaset』は、同社がここに来てコンテを招聘する可能性があると報じている。

 ユベントスやイタリア代表で結果を出したコンテ。チェルシーでは、就任1年目でプレミアリーグを制覇したが、昨シーズンはFAカップを制したものの、リーグでは5位に終わってチャンピオンズ・リーグ出場権を逃し、今月13日に解任されていた。

『Sport Mediaset』は、「ミランの新経営陣は、ベンチに座る人間を含め、前の体制を完全に断ち切りたいと望んでいる」と報道。マルコ・ファッソーネCEO、マッシミリアーノ・ミラベッリSDも退任する方向で、指揮官も入れ替える可能性があると伝えている。

 現役時代にミランの黄金期を支えたレジェンドで、昨シーズン途中に就任しながらチームを立て直したガットゥーゾは、ミラニスタからの人気も絶大だ。だが、『Sport Mediaset』のアンケートでは、2000人弱と少ない回答数ではあるものの、57%がコンテ招聘に「賛成」と答えた。

 ミランは7月21日に株主総会で新取締役会が決定する。その後、新経営陣がどのようにかじ取りをしていくのかが注目される。
 
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