「世界中の人が僕らのサッカーを愛してくれた」ラキティッチ、悔しさ滲ませつつも喜びを語る

2018年07月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

「チームとして優秀だったと胸を張りたい」

「勝利を失った」という表現で決勝を振り返ったラキティッチだが、チームとしてやり遂げたことに胸を張る。(C) REUTER/AFLO

 ロシア・ワールドカップで準優勝を飾ったクロアチア代表の面々を、約10万人のサポーターたちが出迎えた。クロアチアメディア『SPORTNET』が報じている。

 決勝翌日、銀メダルを掲げて帰国した選手たちは、空港で通路を埋め尽くすほど大勢のサポーターによる歓待を受けた。そして記者会見などを終えた後、空港から首都ザグレブの中心地、イェラチッチ広場に設置された特設ステージへオープンバスで移動。道の両脇は、国旗やユニホームを身にまとうサポーターで溢れかえっていた。

 最終到着地のメインステージ周辺には、約6万人が集結。"母国の英雄"を一目見ようと、広場周辺の建物の屋根に昇る者もいたようだ。その様子は、大会最優秀選手に選ばれたルカ・モドリッチや、クロアチア・サッカー連盟のインスタグラムに投稿された写真や動画から明らかになった。
 
 そうした光景を目の当たりにしたからか、決勝の直後は悔しさを滲ませていた選手たちも、帰国後はポツリポツリと、ワールドカップで感じた喜び、そしてサポーターへの感謝を口にしている。

 計639分ピッチに立ち、チームのゲームメイクに徹したイバン・ラキティッチは、「僕らは勝利を失ったけど、チームとして優秀だったと胸を張りたい。もっとも驚くべきで、嬉しかったのは、世界中の人々がクロアチアのサッカーを愛してくれたこと。これは何にも代えがたい」と語った。

 そして、「国民と喜びを分かち合いたい」とコメントしたのがDFのドマゴイ・ヴィーダだ。

「胸がいっぱいだよ。ロシアでは幸せも悲しみも感じた。最終的に決勝で負けてしまったのは残念だが、今は胸を張って歩こうと思う。決勝は最高の試合だった。フランスは優勝してタイトルを得るに値するチームだったと思う。(2年後の)EUROで勝つことを目標にしたいが、今は国民と一緒に祝うことを考えよう。僕らが得ることができた最大の報酬は、クロアチアの人々が喜んでくれていることだ。選手たちの心は今、すごく満たされているよ」

 世界に愛されたサッカーを武器に、次はEURO制覇を狙う。
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