マンCがナポリに怒り心頭! ジョルジーニョのチェルシー移籍の舞台裏でいったいなにが!?

2018年07月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

シティとジョルジーニョは相思相愛のはずだったが…

入団発表の翌日、さっそくチェルシーの練習場に現われたサッリ新監督(左)とジョルジーニョ(右)。イタリア代表は会見時から終始ニコヤカに振る舞っている。(C)Getty Images

 プレミアリーグ王者のマンチェスター・シティが怒り心頭だ。英紙『The Mirror』や米スポーツ専門チャンネル『ESPN』など複数の大手メディアが報じているのが、ジョルジーニョ争奪戦にまつわるドタバタ劇だ。
 
 現地時間7月13日、チェルシーは解任したアントニオ・コンテ前監督の後任に、ナポリで指揮を執っていたマウリツィオ・サッリの招聘を発表した。と同時に新指揮官の信頼が厚く、ナポリ中盤の要だったイタリア代表、ジョルジーニョの引き抜きにも成功。両者揃っての入団会見を盛大に執り行なった。
 
 だが、面白くないのがシティだ。『ESPN』は「ひょっとしたら今後、2クラブの関係は断絶するかもしれない」とも報じている。ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長の背信行為とスタンドプレーがその原因だ。
 
 2週間前、シティとジョルジーニョは条件面で個人合意に達し、ナポリとも移籍金4420万ポンド(約66億3000万円)で話がついていた。ところが、ここでチェルシーの横槍が入る。詳細は明らかにされていないが、サッリ監督とジョルジーニョをセットで考えるオファーがあったとようだ。兎にも角にも西ロンドンの雄からは、ナポリに5300万ポンド(約79億5000万円)の額面が提示された。

 
 各メディアが強調しているのは、ここでディ・ラウレンティス会長からジョルジーニョ側に"脅し"があったという点。ナポリとジョルジーニョの契約は2020年6月まで2年残っており、もしチェルシーからのオファーを承諾しなければ契約を全うしてもらうことになると、会長自身が投げかけたという。ジョルジーニョはシティとジョゼップ・グアルディオラ監督に強い憧憬の念を抱いており、かねてから相思相愛と目されていた。これが真実であるならば、シティがナポリに激高するのは当然の流れだろう。
 
 それでもシティは、移籍金を上積みして再オファーを出していない。これはクラブポリシーであり、今年1月にもアレクシス・サンチェスとリャド・マハレズの2件に関して、当初の提示額から増額することはなかった。結果、前者は冬にマンチェスター・ユナイテッドに奪われたが、後者は先日、晴れて獲得に漕ぎつけている。
 
 とはいえ、シティにとってジョルジーニョはマハレズと並ぶ今夏の2大ターゲットだった。退団が決まったトゥーレ・ヤヤの穴を埋めるセントラルMFの確保は急務で、今後はレアル・マドリーのMFマテコ・コバチッチ、あるいはサウサンプトンのMFマリオ・ルミナの獲得に本腰を入れることになりそうだ。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事