「この勝利は英雄たちに捧ぐ」「本当にアメージング」タイの少年たちの奇跡の生還にサッカー界でも歓喜の輪

2018年07月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

あの貴公子もメッセージ!

ベルギー戦でチームを牽引して決勝へと導いたポグバ。その心にはタイのサッカーファミリーへの想いがあったようだ。 (C) Getty Images

 タイから届いた奇跡の一報は、サッカー界に歓喜の輪を広げている。

 現地時間7月10日、タイ北部チェンライの洞窟に閉じ込められていたサッカーチームの少年ら13人の救出作業が完了し、全員の無事が報告された。

 救助を行なっていた潜水士が作業中に死亡するなど過酷な状況下で行なわれた救出劇の行方は、世界が固唾をのんで見守った。そんな中で届いた全員救出の一報は、瞬く間に各界へと広まり、サッカー界からも歓喜の声が相次いだ。

 同日にベルギーとのロシア・ワールドカップ準決勝を戦ったフランスの主力MFであるポール・ポグバは、試合直後に自身のツイッターを更新。救出されたサッカー少年たちの画像とともに、勝利を捧げる意志を示した。

「この勝利は"今日のヒーローたち"へ捧げる! 本当によくやった。君たちはとても強い」
 
 また、11日にクロアチアとのW杯準決勝に臨むイングランドのカイル・ウォーカーもツイッターで反応。無事に生還したことに安堵するとともに、自身のユニホームを送りたいというメッセージを発信した。

「タイの子どもたち全員が洞窟から無事に助け出されたというのは、本当にアメージングなニュースだ! 僕は彼らにユニホームを送りたい! だから宛先について、誰か助けてもらえないかな?」

 このイングランド代表DFの声に賛同したのは、代表のチームメイトのジャック・バトランドだ。25歳のGKは、ウォーカーのツイートを引用し、「賛同したい」と声を上げ、タイの少年たちへ自身の気持ちを綴った。

「全員無事で本当に良かった! 僕もカイルのやることに参加したい。彼らにいくつかのGKグローブを送るよ!!」

 そして、プライベートでユニセフ支援に携わり、貧困に苦しむ少年少女を助ける活動を続けているセルヒオ・ラモスとデイビッド・ベッカムの2人も、感慨深げな言葉をSNSに記した。

セルヒオ・ラモス(レアル・マドリー/スペイン代表DF)
「ワイルド・ボアーズが助かったというニュースを聞いてとても幸せだ。救助を可能にした偉大な人々の努力が実ったんだ」

デイビッド・ベッカム(元イングランド代表MF)
「タイから届いたニュースを聞いて本当に嬉しく思う。この少年、そして彼らのコーチは英雄だ。そして、彼らを助けるべくリスクを顧みずに救助に当たった人たちも信じられないくらいに素晴らしい。前向きに、そして励みになるストーリーだ」

 感動を呼んだタイのサッカー少年とそのコーチの生還劇は、本当に奇跡と呼ぶにふさわしく、全世界から称賛を浴びるに値する出来事であった。
 
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