W杯屈辱敗退のスペイン、L・エンリケ招聘へ! 有力紙の調査でも国民が期待する最有力候補に

2018年07月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

次回EUROまでの2年契約締結か!?

ルビアレス会長の御眼鏡にかなう人物としてスペイン代表監督就任が濃厚となったL・エンリケ。 (C) Getty Images

 現地7月8日、スペイン・サッカー連盟は、ロシア・ワールドカップで同代表の指揮を執ったフェルナンド・イエロ監督の退任を発表した。

 優勝候補の一角だったスペインは、ポルトガルとの大会初戦を2日後に控えた中で、大会後のレアル・マドリー指揮官就任が発表されたジュレン・ロペテギ監督を電撃解任し、世界に衝撃を与えた。

 そしてこの緊急事態で白羽の矢を立てられたのが、スポーツディレクターを務めていたイエロだった。現役時代にスペイン代表で活躍したレジェンドは、チームをグループリーグ突破に導くことに成功したが、決勝トーナメント1回戦で開催国ロシアにPK戦の末に敗れ、ベスト16で姿を消した。

 同連盟の発表によると、イエロは、「新たな挑戦に取り組むために」スポーツディレクターの職にも戻らず、連盟との関係を解消するという。

 今後のイエロの新たなる挑戦に注目が集まる一方で、復権を目指すスペイン代表の新監督人事も注目されるところだ。スペイン紙『Marca』によると、最有力候補は元バルセロナのルイス・エンリケだという。
 
 新監督候補には、キケ・サンチェス・フローレスやミチェル、ロベルト・マルティネス、ビクトル・サンチェスといった辣腕監督たちの名前も挙がっていたが、『Marca』によると、「とんでもないサプライズ」がない限り、連盟のルイス・ルビアレス会長は、9日の会議でL・エンリケの就任を提案するようだ。

『Marca』は、「スペイン人で現在フリー、国際経験豊富で一流レベルの選手の扱いにも慣れており、スペイン代表を率いることの魅力を認めてきた」として、L・エンリケはルビアレス会長が求める条件をすべてそろえていると指摘。2020年のEUROまでの2年契約にサインすると報じた。

 国民もL・エンリケの就任を望んでいるようだ。同紙の調査結果によると、38%がL・エンリケ監督を希望し、「その他」(20%)やミチェル(11%)、キケ(10%)に大差をつけていることが判明した。

 現役時代にはスペイン代表として活躍し、指揮官となってからは、バルセロナで就任1年目からリーガ・エスパニョーラ、コパ・デル・レイ、チャンピオンズ・リーグの3冠を成し遂げ、酸いも甘いも知るL・エンリケは、はたして、母国に再び栄光をもたらすことができるだろうか。
 
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