「1998年大会よりもさらに一歩先へ!」クロアチアの主将モドリッチ、先人超えを誓う

2018年07月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

建国以来初のファイナル進出をめざす。

「クロアチア史上最高の選手」との評価もあるモドリッチ(背番号10)。建国以来初となるファイナル進出を果たしたい。(C)Getty Images

 7月7日のロシア・ワールドカップ準々決勝で、クロアチアはPK戦の末に開催国ロシアを下し、20年ぶりとなるベスト4進出を果たした。

 デンマークとの決勝トーナメント1回戦に続く激戦だった。先制を許したものの追いついたクロアチアは、延長に入ってドマゴイ・ヴィーダのゴールで勝ち越し。だが、終了5分前の失点でPK戦に持ち込まれる。

 守護神ダニエル・スバシッチが先攻ロシアの1人目のキックを阻んだものの、2人目のマテオ・コバチッチが失敗したクロアチア。だが、ロシアの3人目マリオ・フェルナンデスが失敗すると、この好機を逃さず。3人目のルカ・モドリッチから3人連続で成功させ、2ラウンド連続でPK戦を制した。

 スウェーデンを下して勝ち上がったイングランドとの準決勝は11日に開催されるが、2ラウンド続けて120分を戦ったクロアチアだけに、疲労の蓄積が心配される。英紙『Guardian』によると、モドリッチも「6日間で120分間を2回だから、当然影響はあるだろう」と覚悟しているようだ。

 モドリッチは、「もっと早く仕事を終わらせるべきだったという意見には賛成だ。延長でリードしてからも集中を保たなければいけなかったが、僕らは相手のFKの場面で集中を切らしてしまった」と反省しつつ、「僕らは気質を示した」とも強調した。
 
 前評判を覆して躍進しているイングランドとの準決勝について、モドリッチは「非常に難しく、タイトで厳しい試合になると僕らは思っている」「まずはいまを楽しんで、それからイングランド戦に向けてしっかり準備しなければいけない」と意気込んだ。

「スウェーデン戦で彼らのセットプレーが優れているのを見た。セットプレーで集中しないといけない。今日も僕らはセットプレーから失点したからね。その点を改善していく必要がある」

 クロアチアが準決勝まで勝ち進んだのは、初出場した1998年以来のこと。モドリッチは2回目のベスト4進出を「非常に誇らしく、嬉しく思う」と喜びつつ、偉大な先輩たちを超えたいと述べた。

「これまでの大会ではアンラッキーが続いたけど、今大会はそれらの借りを回収している。できれば、1998年よりもさらに一歩進みたい。そのために必要なものは備わっているんだ。僕らは素晴らしいチームで、素晴らしい指揮官がいる」

 モドリッチとクロアチアは、建国以来初のファイナル進出を果たせるだろうか。
 
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