ネイマール&エムバペの“演技”に批判集中! パリSGの看板FWが揃って非難の的に【ロシアW杯】

2018年07月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

「見ていられなかった」「どこで学んだのか…」

過剰な演技が批判されているエムバペ(左)とネイマール(右)。(C)Getty Images

 7月6日のロシア・ワールドカップ準々決勝で、フランスはウルグアイを2-0と下し、3大会ぶりとなる準決勝進出を果たした。

 アルゼンチンとの決勝トーナメント1回戦で大活躍したキリアン・エムバペは、先発出場したものの、この日は得点やアシストはなかった。それどころか、フランスが2点をリードして迎えた67分のプレーには、一部から批判の声が上がっている。

 相手陣内でポール・ポグバにややトリッキーな形でバックパスを出したエムバペは、ゆっくりと走りながら、クリスティアン・ロドリゲスの傍を通りすぎると、相手が出した手に接触。すると片手を腹部、もう片手を顔に当てて痛がった。

 プレーが中断すると、ウルグアイの主将ディエゴ・ゴディンがエムバペに駆け寄り、怒りの形相で起き上がらせようとする。そして、これをきっかけに両チームが一触即発となり、主審はC・ロドリゲスとエムバペの両者にイエローカードを提示。エムバペは信じられないといった様子で驚いた。

 だが、エムバペの一連の行動には「あれはシミュレーションだ」との批判があり、英紙『Telegraph』によると、元イングランド代表のアラン・シアラーは、「見ていられなかった」と非難。ガリー・リネカーも「どこで学んだのか」とツイートし、同じパリ・サンジェルマンに所属するネイマールの影響を示唆している。
 
 今大会を通じてそのオーバーなアクションとリアクションが批判されていたネイマールは、この日もそのプレーに厳しい意見が寄せられた。

 ベルギーに1-2と敗れたブラジルのメディアやファンからは、ヴァンサン・コンパニにガブリエウ・ジェズスが倒された55分のプレーがPKにならず、VARの介入もなかったことに対して不服の声が上がっている。

 だが、英国公共放送『BBC』によると、識者たちはその約3分前のネイマールのプレーが影響した可能性を指摘した。ネイマールがマルアン・フェライニに倒されたとPKをアピールし、シミュレーションと判断されてもおかしくなかった場面のことだ。

 シアラーは「ネイマールのダイブが(G・ジェズスがPKを得られなかった)原因だと思う。彼の過剰な演技が結果的に、ブラジルに不利な判定をもたらした」と述べている。

「見え透いたダイブで主審を欺こうとしたことが、チームの助けにならなかった。あれに罰せられたんだ」

 また、元ドイツ代表のユルゲン・クリンスマンもG・ジェズスが倒されたシーンについては、「明らかなPKだった」と見解を述べた。

「VARルームにいたレフェリーたちは、直前のネイマールのダイブに腹を立て、見逃すことを決めたのだろうか? 彼らはピッチ上の主審にどんな助言を送っていたんだろう」

 今大会からVARが導入されたこともあり、ダイブや過剰な"演技"に対する世間の目は厳しくなる一方だ。それはネイマールに対する少なくない批判が示している。

 今回のワールドカップで大きく飛躍したスターとして期待されるエムバペも、今後は気をつける必要がありそうだ。
 
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