「ベルギーの“ブラジル人”は本物より優秀」 世界のメディアが「赤い悪魔」の王国撃破を称賛!【ロシアW杯】

2018年07月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

「全てにおいて正しいプレーをした」と米紙

ついにブラジルまで撃破したベルギー。改めてその強さを見せつけた「赤い悪魔」の視界は、世界の頂点を捉えたか!? 同じく充実ぶりが印象的なフランスとの準決勝は、非常に楽しみだ。 (C) Getty Images

【7月6日・カザン|準々決勝 ブラジル 2-1 ベルギー】
 
 ベルギーの勢いが止まらない。グループリーグを全勝で首位突破し、決勝トーナメント1回戦では2点を先取された後に強さを発揮して終了間際に逆転。この勢いを持続し、ブラジル相手に今度は相手のオウンゴールとデ・ブルイネの強烈な一撃でリードを奪い、王国の反撃を1点に止めた。
 
 4位入賞を果たした1986年メキシコ大会以来となるベスト4入りを果たした「赤い悪魔」。その強さは、大会前から認識されてはいたものの、まさかブラジルをも倒してしまうとは、世界のメディアも予想していなかったようであり、驚きをもってこの試合を伝えている。(ベルギー『De Standaard』紙より)
 
 アメリカの『The New York Times』紙は「驚くべきことだ」と綴り、「ベルギーは全てにおいて正しいプレーをした。ブラジルにゲームを作らせず、逆にカウンターでチャンスを生み出していった」と続けた。
 
 一方、オランダの『De Volkskrant』紙は「『赤い悪魔』が『聖なるカナリアたち』を下した。アザール、デ・ブルイネら、ベルギーの"ブラジル人"は、本当のブラジル人より優れていた。ベルギーは前半、ブラジルが空けたスペースを利用し、後半は生き残りに成功した」と、攻撃の優れたタレントを称賛している。
 
 イギリスでは、『Daily Mail』紙が「デ・ブルイネ、ルカク、クルトワの"イギリス組"は、華麗なベルギーのなかでも特筆すべき存在だ」と綴れば、『The Guardian』紙は「ブラジルはデ・ブルイネと華麗なベルギーによってKOされた」と報じた。
 
 守護神を最高殊勲者に挙げたのは、フランスの『L'EQUIPE』紙で、「ブラジルは試合を支配していたが、ベルギーはティボー・クルトワのおかげで"巨人対決"を制した」と記している。
 
 すでに準決勝に目を向けているのは、オランダの『Algemeen Dagblad』紙だ。
 
「週明け早々(7月10日)にサンクトペテルブルクで準決勝は行なわれる。ベルギーの"黄金世代"にとっては、世界制覇に向けて千載一遇のチャンスだ。フランスはタフな相手だが、優勝候補筆頭のブラジルを下したベルギーは、何ら怖れる必要はない」
 
 このように、世界中がベルギーの勝利に驚き、そして手放しで称賛した。彼らの快進撃がどこまで続くのか、世界中が期待と興味を持って見守り続けることだろう。
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