ついに海外挑戦か、それともJ残留か!?
ファルカオに競り勝った昌子は、FIFAに「サプライズ」と評され、ベルギー戦では「ルカクを押さえ込んだ」と多くの海外メディアから評価された。 (C) Getty Images
ロシア・ワールドカップ決勝トーナメント1回戦のベルギー戦、2点を先取しながらも追いつかれ、アディショナルタイムに失点というショッキングな逆転負けを喫した日本代表。90分にわたってベルギーのロメル・ルカクと死闘を繰り返した昌子源は、試合後にフィールドに倒れこみ、両こぶしを何度も叩きつけた。
彼は試合後、決勝点を奪われた試合終了間際のカウンターを振り返り、「何で追いつけんのやろ」とこぼした。全速力で自陣に戻りながらも、シャドリへのスライディングはわずかに及ばす、得点を許してしまった。その届かなかった距離に、悔しさとやるせなさ、不甲斐なさを覚えていたようだった。
しかし、世界有数のアタッカーであるコロンビアのラダメル・ファルカオ、セネガルのサディオ・マネ、そしてベルギーのルカクと対峙し、いずれにおいても粘り強い守備を見せた昌子に、海外のクラブが興味を持ち始めている。
フランス・メディアの『DNA』と『L’ALSACE』は、フランス1部のストラスブールが獲得を狙っていると報道。「25歳と若くはない点はネックだが、移籍候補にリストアップされている」と伝えている。
また、大迫勇也が加入したばかりのドイツ・ブンデスリーガのブレーメンも、水面下で昌子の獲得に動いているという話が、ドイツのジャーナリスト間やサッカーコミュニティで浮上しているようだ。
実は、彼のブレーメンへの移籍話は、2017年3月の時点で一度報じられていた。ブレーメンのスカウトが代表戦へ足を運んでいる姿が目撃されていたからだ。ただし当時は、本人も「(クラブ側の)興味程度だったのでは?」と慎重だった。
しかし、ワールドカップでの活躍を機に、再燃する可能性は十分がある。
「しっかりと守って、日本を勝たせる選手になりたい」
ベルギー戦後にこう語った昌子は、次回のカタール大会で29歳。奇しくも、今大会で守備の主軸を担った吉田麻也と同い年となる。次なる守備陣の中心として期待がかかる昌子にとって、さらなる成長を遂げるための海外移籍という選択が現実味を帯びてきた。
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