王国ブラジルが敗退! ベルギーが1986年大会以来のベスト4進出を果たす【ロシアW杯】

2018年07月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

最後までベルギーの堅守を崩せず。

ネイマールも果敢にベルギーゴールに迫ったが…。ブラジルはベスト8で姿を消すことに。(C)Getty Images


 ネイマールやフィリッペ・コウチーニョを中心としたブラジルのペースでスタートした試合だったが、先にゴールネットを揺らしたのはベルギーだった。13分、左からのCKに合わせようとヴァンサン・コンパニがニアに飛び込むが当たらず、その背後で競っていたブラジル人MF、フェルナンジーニョの肩に当たって入った。

 オウンゴールというラッキーな形で先制ゴールを奪ったベルギーは、前半のうちに追加点を奪う。31分だった。自陣でボールを奪ってのカウンター、ロメル・ルカクが持ち上がって右に展開し、これを受けたケビン・デ・ブルイネが左のサイドネットに抑えのきいた一撃を突き刺した。

 2点のビハインドを背負って迎えた後半、ブラジルのチッチ監督は、ウィリアンに代えてロベルト・フィルミーノを投入。ガブリエウ・ジェズスを右に回したことで、ほぼ左サイドに偏っていたブラジルの攻撃はワイドなそれに変化した。
 
 試合は圧倒的なブラジルのペース。何度もベルギーゴール前をボールが横切り、エリア付近では、ネイマールやG・ジェズスらがギャンブル性の高いドリブルを繰り出す。故障明けのドグラス・コスタを右サイドに入れてからは、さらにブラジルの時間が続いた。

 だが、ベルギーの堅守は崩れなかった。空中戦も、また地上戦でも、なかなかフィニッシュまで辿り着けず、名手ティボー・クルトワの守るゴールをこじ開けられない。

 チッチ監督はさらに動く。73分、パウリーニョをベンチに下げ、レナト・アウグストを送り込むと、3分後、ついにブラジルにこの日最初のゴールが生まれる。コウチーニョが最終ラインの裏のスペースに浮き球のパスを入れると、その代わって入ったばかりのR・アウグストがヘッドでクルトワの左を破ったのだ。

 あと1点――。フィルミーノが前線からプレッシャーをかけ、ネイマールがコウチーニョがD・コスタが、果敢にチャレンジする。94分にはD・コスタのパスを受けたネイマールがシュートを放つが、これもクルトワの長い腕に阻まれた。

 そして、試合終了の笛。王国ブラジルが敗れた。この結果、ベルギーが1986年大会以来となるベスト4進出を果たしている。
 

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