ウルグアイは先にチャンスを作ったが…
ウルグアイ・ペースの時間帯に貴重な先制点を頭で決めたヴァランヌ。守備でも相手の得点を最後まで許さなかった。 (C) Getty Images
【7月6日・ニジニ・ノブゴロド|準々決勝 ウルグアイ 0-2 フランス】
カバーニ不在で攻撃力の低下が懸念されたウルグアイだが、4分にはフランスDFのクリアミスをきっかけにラクサールが左サイドを抜け出し、先にチャンスを創出。その2分後には、カバーニの代わりに出場したストゥアニがペナルティーエリア右側の角度のない位置からファーストシュートを放つ。
15分にもセットプレーから、トレイラのクロスをヒメネスが頭で合わせると、ゴール前で味方が強めようとするが、飛び出したGKロリスがパンチングで防いだ。
カバーニ不在で攻撃力の低下が懸念されたウルグアイだが、4分にはフランスDFのクリアミスをきっかけにラクサールが左サイドを抜け出し、先にチャンスを創出。その2分後には、カバーニの代わりに出場したストゥアニがペナルティーエリア右側の角度のない位置からファーストシュートを放つ。
15分にもセットプレーから、トレイラのクロスをヒメネスが頭で合わせると、ゴール前で味方が強めようとするが、飛び出したGKロリスがパンチングで防いだ。
フランスは、エムバペが右サイドでボールを持つと、そのスピードでウルグアイの守備のバランスを崩すが、ゴール前に入れるボールはことごとくはね返される。そんななか、15分にジルーの折り返しから、エムバペがフリーで得点機を迎えるも、ヘディングシュートは中途半端でクロスバーを大きく越えた。
以降、フランスは中盤での激しいプレッシャーにボールを繋げず、攻めあぐねて最終ラインでボールを回し続ける時間帯もあった。
ウルグアイの方が思い通りに試合を運んでいるという印象が強いまま前半は進んでいったが、40分、エリア右手前でのFKで、グリエーズマンがゴール前にボールを入れると、ウルグアイDF陣の前に走り込んだヴァランヌが頭で軌道を変えてゴール左隅に流し込み、フランスがリードを奪った。
欲しかった先制点を奪われたウルグアイは44分、FKでカセレスが決定的なヘディングシュートを放つが、ロリスのスーパーセーブに阻まれる。さらにこぼれ球をゴディンが詰めようとするも、すぐに体勢を立て直したロリスにコースを塞がれ、シュートはクロスバーを越えてしまった。
後半は、立ち上がりからフランスが主導権を握り、セットプレーなどからチャンスを迎えるが、ウルグアイも右サイドの攻略からベンタンクールがシュートを放つなど、攻撃でも対等に渡り合う。
しかし61分、フランスはエリア左手前でグリエーズマンがミドルを放つと、ブレ球をGKムスレラが後逸し、ボールはゴールへ。フランスにとっては最適な時間帯での追加点となり、ウルグアイにとって状況はさらに苦しくなった。
エースのスアレスにシュートチャンスを提供できないウルグアイは、必死に反撃を仕掛けるも、決定機を創出するには至らず、逆に余裕を得たフランスの攻めを許し、73分にはトリソに危険なシュートを浴びて肝を冷やす。
選手交代で状況を打破しようとする南米の雄に対し、フランスは守備陣が相手のお株を奪う堅さを見せ、残り時間を難なくしのいで完封勝利。決勝進出を果たした2006年ドイツ大会以来のベスト4入りを果たした。一方、奮闘したウルグアイだったが、やはり終わってみれば、カバーニの抜けた穴は大きかった。
フランスは7月10日にサンクトペテルブルクで行なわれる準決勝で、ブラジル対ベルギー戦の勝者と対戦する。