「これぞ真のワールドクラスだ!」ゴラッソ2発のカバーニに欧米メディアが熱狂!

2018年07月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

気になる左足ふくらはぎの状態は…

世界を驚嘆させるふたつのスーパーゴールを決めたカバーニ。怪我が重傷でなければいいのだが……。(C)Getty Images

 ウルグアイがポルトガルに競り勝った。チームの全得点を叩き出したのが、グループリーグでわずか1ゴールに終わっていたエディンソン・カバーニだ。
 
 いきなり魅せたのは、7分だった。右サイドでボールを受けたカバーニは、逆サイドに位置取る相棒、ルイス・スアレスに豪快なサイドチェンジのボールを送る。圧巻だったのはこの後だ。猛然とダイアゴナルランで敵ゴール前へ疾走すると、スアレスから精緻なピンポイントクロスが供給される。これを打点の高いヘッドで豪快にゴールに叩き込んだのだ。言うなればピッチを最大限に使った"ワンツー"で、観衆の度肝を抜いた。
 
 さらにカバーニは止まらない。1-1で迎えた62分。今度は高速カウンターで左サイドを駆け上がり、中央のロドリゴ・ベンタンクールから絶妙なパスが届く。ゴール前20メートルの位置から右足でダイレクトでインパクトし、鮮やかに敵GKルイ・パトリシオを抜いた。

 
 英紙『Daily Star』は「真のワールドクラスが試合を決めた!」と題し、カバーニの2ゴールを絶賛。「1点目は最強デュオが黄金の輝きを放ち、2点目は言わばお得意のパターンで蹴り込んだ。カバーニがクリスチアーノ・ロナウドのポルトガルを葬ったのである」と称えた。米ネットワーク『CBS Sports』もウルグアイの"爆撃機"に賛辞を贈る。「センセーショナルな2ゴール。31歳の点取り屋は溜まっていたフラストレーションを晴らした」と記している。
 
 しかし74分、カバーニはC・ロナウドの肩を借りてピッチを後にした。左足のふくらはぎを傷めて、みずから交代を申し出たのだ。ツッただけなのか、それとも肉離れなどの重傷なのか。選手本人は試合終了までベンチで戦況を見守り、タイムアップの瞬間は足を引きずりながらもガッツポーズを繰り返し、歓喜の輪に加わった。
 
 試合後のインタビューでカバーニは「こんなに最高の喜びはないね。スタジアムの雰囲気も素晴らしかったけど、本国で国民が熱狂してくれたと思う。目に浮かぶようで嬉しい」と語り、負傷については「筋肉に痛みが走ったんだ。でも重大なものではないと思うよ」と明るく答えた。大事に至らなければいいが……。ウルグアイ国民の切なる願いだろう。
 
 準々決勝ではフランスと激突する。優勝候補との大一番で、"最強デュオ"の躍動は欠かせない。
 
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