最後まで“ブレなかった”スウェーデンが、アメリカ大会以来24年ぶりに8強進出を決める!【ロシアW杯】

2018年07月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

フォシュベリが奪った虎の子の1点を守り切る。

66分にフォシュベリ(背番号10)が奪ったゴールを守り抜いたスウェーデンが24年ぶりにベスト8へ!(C)Getty Images

 めざすサッカーは同じ。相手が出てきたところでカウンターを仕掛ける、いわゆるリアクション型のスタイルを標榜するスウェーデンとスイスの一戦は、負けたら終わりのトーナメントの性質も相まって、より慎重な展開となった。

 DFラインでボールを回し、カウンターを食らわないようにサイドに預け、シンプルにクロスを入れる。相手陣内でのセットプレーが最大の得点チャンスで、みずからドリブルで仕掛けるようなことはほとんどしない。
 
 互いに欲しいのは先制点。それを手にしたのは、スウェーデンだった。66分、エミル・フォシュベリがゴール正面から放ったシュートが相手DFに当たってコースを変え、スイス・ゴールに飛び込んだ。

 手痛い失点を食らってしまったスイスは、前に出て行かなければいけなくなった。ウラジミール・ペトコビッチ監督は、それが先手を取られたときの定石と言わんばかりに、すかさずFWを2枚投入。スピードスターのブレーム・エムボロとCFタイプのハリス・セフェロビッチを同時にピッチに送り込んだ。

 試合は、互いに相手の出方をうかがうような展開から、攻めるスイス、守るスウェーデンという構図へと激変した。

 スウェーデンのヤンネ・アンデション監督は、虎の子の1点を死守すべく、その1点を奪ったフォシュベリに代えてDFのマルティン・オルセンを投入。さらにイエローカードを1枚もらっていたミカエル・ルスティグをもベンチに下げる徹底ぶりだった。

 守りに守って、終了間際には見事なカウンターから決定機を作るほどの余裕を見せたスウェーデン。試合は結局1-0のまま終了し、最後まで自分たちの戦い方を貫き通した男たちは、3位入賞を果たした1994年大会以来のベスト4進出を成し遂げた。
 

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