フランスの新怪物エムバペがついに爆発! 衝撃の2ゴールでメッシとアルゼンチンを葬り去る!

2018年07月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

アルゼンチンも最後まで粘りを見せたが。

開始直後から圧巻のスピードでアルゼンチン守備陣を翻弄していたエムバペは、64分と68分に立て続けにゴール! フランスをベスト8に導いた。(C)Getty Images

【6月30日・カザン・アレーナ|決勝トーナメント1回戦 フランス 4-3 アルゼンチン】

 13分、ドリブルで抜け出したフランスの10番、キリアン・エムバペがトップスピードでハビエル・マスチェラーノを置き去りにし、エリア内に進入したところでマルコス・ロホに倒される。レフェリーの迷いなき笛が吹かれ、判定はPK。アントワーヌ・グリエーズマンがGKの位置を確認しながらアルゼンチン・ゴールに流し込んだ。

 その直後にもエムバペは鋭い飛び出しでニコラス・タグリアフィコのファウルを誘い、絶好の位置からのFKをチームにもたらす。ポグバのキックはバーを超え、追加点とはならなかったが、このふたつのプレーで、アルゼンチンの4バックのうちのふたりにイエローカードが提示された。

 一方でアルゼンチンの10番、リオネル・メッシはエヌゴロ・カンテのマークに苦しんでいた。パスコースは消され、ボールを受けても簡単には前を向けない。右サイドに入った初スタメンのクリスティアン・パボンも、独力でフランスの守備網を突破する力はなく、序盤のフランスの1点が重くのしかかった。
 
 しかし、前半終了間際からのハーフタイムを挟んだ数分間で、アルゼンチンは逆転に成功する。41分、アンヘル・ディ・マリアが豪快なミドルを突き刺すと、48分には左サイドからのFKのこぼれ球をメッシがシュート。これをガブリエル・メルカドがGKの前でコースを変え、ゴール右隅に流し込んだ。

 これが南米のサッカー大国、アルゼンチンの本気なのか――。そんな思いが脳裏に浮かんだのも束の間、ピッチ上ではアルゼンチン・ファンにとって悪夢のような展開が繰り広げられた。

 57分にバンジャマン・パバールの強烈なミドルで同点に追いついたフランスは、64分、68分とゴールを奪い、一気に2点のリードを奪う。アルゼンチン・ゴールをいとも簡単にこじ開けたのは、序盤からその快足でアルゼンチンの守備網をズタズタに切り裂いていた19歳のストライカー、エムバペだった。

 アルゼンチンもその後、セルヒオ・アグエロ、マキシミリアーノ・メサとFWの選手を立て続けに送り込み、アディショナルタイムにアグエロのヘッドで1点を返す粘りを見せたものの、あと1点が奪えず試合はこのまま終了。フランスが4-3でアルゼンチンを退けた。

 メッシから主役の座を奪い取り、フランスをベスト8に導く活躍を見せたフランスの10番。サッカーファンの間で「2018年6月30日」は、エムバペという若きスターが世界に衝撃をもたらした日として記憶されるのかもしれない。
 

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