【日本代表】乾貴士に秘策あり?「身体能力は高いし、足も速い」セネガル戦のカギは…

2018年06月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

「プレッシャーも速いですし、足が伸びてくるのは凄い」と警戒

コロンビア戦は不完全燃焼に終わっただけに、セネガル戦では周囲を納得させるパフォーマンスを見せるつもりだ。写真:JMPA代表撮影(滝川敏之)

「コロンビア戦が終わってすぐに(次の試合を)考えていましたし、今はもうセネガルのことしか頭にありません」
 
 22日の練習後に報道陣の取材に応じた乾貴士は、24日に行なわれるセネガル戦への意気込みをそう語った。19日のコロンビア戦はフル出場して2-1の勝利に貢献したが、本人は「迷惑をかけた。特に前半は」と反省ばかりを口にしていた。しかし、その悔しさをひとまず忘れ、セネガル戦に焦点を合わせているようだ。
 
 初戦でポーランドを下したセネガルは「身体能力は高いですし、足も速い」。ただ、ウイークポイントはあると乾は言う。
 
「ポジショニングとかはルーズになって来ると思うので、そういうところを突いていければいいかなと思います」
 
 アフリカ勢は抜群の身体能力を持つが、時折、集中力を欠いてボールウォッチャーになったり、ポジショニングが甘くなる傾向がある。ポーランド戦で組織的な守備を見せていたセネガルではあるが、90分間に渡ってその集中力を保てるわけではないだろう。とりわけ、スタミナが切れる後半になれば……。乾はその隙を突くイメージを描いているようだ。
 
 問題は、後半まで日本が粘れるか。背番号14が警戒するのは、不用意なミスからカウンターを食らうことだ。
 
「プレッシャーも速いですし、足が伸びてくるのは凄いので、そこをかわすためには判断の速さ、ボール回しの速さが重要になって来る。そのへんはみんなが意識しないと、取られてカウンターというのが一番怖い。その辺は注意しないといけないかなと思う」
 
 前述のように、乾自身はコロンビア戦の前半に「相手の寄せも早かったのもありますし、そこの当たりの激しさに負けて」流れに乗れなかった。セネガル戦ではその反省を糧に、「次のセネガルもそういうところがあるので、負けないように判断の速さで勝っていきたい」と立ち上がりからエンジン全開で挑むつもりだという。

 勝てばグループリーグ突破をほぼ確実にできるセネガル戦は、コロンビア戦で不完全燃焼に終わった乾にとっても極めて重要な一戦だろう。2ゴールを挙げた親善試合・パラグアイ戦のような、鮮烈な活躍を期待したい。
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