日本の対戦相手はベルギー! ともに主力温存の一戦でイングランドを下し首位通過!!【ロシアW杯】

2018年06月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

ヤヌザイが鮮やかな左の決勝弾!

巧みな足技で相手をかわしてから、巻いたシュートで決勝ゴールを挙げたヤヌザイ。その良さを十分に発揮し、存在感を示した。 (C) Getty Images

【6月28日・カリーニングラード|グループG イングランド 0-1 ベルギー】
 
 ともにすでに決勝トーナメント進出を決めているため、大幅にメンバーを入れ替えて臨んだ一戦、立ち上がりは互いに積極的な姿勢を示すなかで、ベルギーが攻勢に立った。
 
 ボールを回しながら攻撃を組み立てるベルギーは、6分にティーレマンスが強烈なミドルを放ってGKピックフォードを慌てさせると、10分にはヤヌザイのクロスをフェライニが頭で落とし、混戦のなかでバチュアイが詰めたが、相手DFにゴールライン上でクリアされる。
 
 27分にフェライニがT・アザールのクロスを胸トラップしてからダイレクトボレーで叩くもDFにブロックされ、38分にもフェライニの落としからT・アザールがフィニッシュまで持ち込んだ。
 
 対するイングランドは、サイドを使った縦への速い攻めで対抗し、右のアレクサンダー=アーノルドやロフタス=チーク、左のローズが再三敵陣深くに侵入するが、そこから好機には結びつけられない。
 
 むしろ、時間をかけずに遠めから素早くゴール前にボールを入れるプレーの方が可能性を感じさせるが、相手DFのしっかりした対応もあり、ヴァーディー、ラッシュフォードの2トップに決定的な場面は訪れなかった。
 
 後半、最初にシュートを放ったのはイングランドのラッシュフォードだったが、すぐに反撃に転じたベルギーは、51分、左サイドからペナルティーエリアでパスを受けたヤヌザイが、巧みなステップでローズをかわし、ゴール左隅に鮮やかなシュートを突き刺した。
 
 スコアが動いたことで、追いつこうとするイングランドの動きが活発化し、迫力のある攻めを見せる。対するベルギーは、その間隙を突いてカウンターを仕掛け、ヤヌザイらが相手守備陣に脅威を与えていった。
 
 66分、イングランドはヴァーディーのスルーパスからラッシュフォードが抜け出すが、GKクルトワにシュートを塞がれて1対1を制することができず、決定的なシュートはゴールマウスを逸れてしまう。
 
 絶好の同点機を活かせなかったイングランドだが、その後は敵陣で長くプレーし、好位置でセットプレーを獲得するなど、ゴールに近づいていく。83分にはCKでクリアボールをウェルベックが拾ってシュートを放ったが、フェライニのブロックに阻まれた。
 
 ベルギーは最後まで守備が崩れず、また反撃から交代出場のメルテンス、T・アザール、フェライニらが次々に惜しいシュートを放つなど、攻撃の姿勢を失うことなく90分を過ごし、3戦全勝で首位決戦を制した。
 
 この結果、決勝トーナメント1回戦で日本と対戦するのはベルギーに決定。一方、イングランドは、コロンビアと対峙することとなった。

次ページイングランド×ベルギーの【出場記録】はこちら

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事