コロンビアがセネガルに勝利! ハメス負傷で苦しみながらも首位通過を決める【ロシアW杯】

2018年06月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

試合を決めたのはCBミナの2試合連続弾!

74分、コロンビアの長身CBミナ(背番号13)が、コーナーキックから決勝ゴールをもぎ取る!(C)Getty Images

【6月28日・サマラ|グループH セネガル0-1コロンビア】

 第2戦を終えた時点での勝点は、セネガルが4で、コロンビアが3。他会場の結果に関係なく勝利を目指さなければいけないのは後者だが、サマラ・アレーナのピッチで最初にペースをつかんだのは、グリーンのシャツに身を包んだ前者だった。

 セネガルは、前2試合では左MFのポジションでプレーしたサディオ・マネを、2トップの一角で起用。この大エースの快足を活かすべく、後方からのロングパスを多用した攻撃を展開した。17分にはそのマネがエリア内で倒され、一度はPKの判定が下されたものの、これはVARによって取り消された。

 このPK取り消しにより、コロンビアに流れが傾くかに思われたが、直後、南米の実力国をアクシデントが襲う。コロンビア・ベンチではFWのルイス・ムリエルが、ホセ・ペケルマン監督の指示を聞きながら、慌てて出場の準備を進めている。

 だれが代わるのか――。ピッチ横で示された数字は「10」。キックオフの数分後から冴えない表情を浮かべていたハメス・ロドリゲスは、コンディションが良くないのか、31分というあまりに早すぎる時間にピッチを後にした。
 
 後半は、重苦しかったそれまでの45分とは打って変わり、めまぐるしく攻守が入れ替わる展開となった。その中で攻撃の形を明確に示していたのがセネガル。イスマイル・サールが快足を飛ばす右サイドからのアタックで、コロンビアに襲い掛かった。

 しばらくすると、他会場で日本が先制されたとの情報が入ったのか、コロンビアのサポーターが一気にボルテージを上げる。そして、その声に背中を押されるようにコロンビアが勢いを盛り返した。セネガル守備陣にミスが見られはじめたこともあり、ラダメル・ファルカオ、ムリエルらが立て続けにセネガル・ゴールに襲い掛かる。

 スコアこそ動かないが、ワンサイドゲームと言っていいほどの一方的な展開になる。そして74分、ついにゲームが動いた。CKから194センチの長身DFジェリー・ミナが頭で押し込み、コロンビアが先制したのだ。

 コロンビア1-0セネガル。このまま終わればコロンビアが首位通過で、フェアプレーポイントで日本を下回るセネガルは3位。それを知ってか、一転してサマラ・アレーナではセネガルの猛攻が繰り返されるようになった。

 しかし、エリア付近までボールは運ぶものの、アタッカーのファン・ギジェルモ・クアドラードまでもが守備に加わったコロンビアの最終ラインを崩せず、逆にコロンビアのカウンターを浴びる。

 アディショナルタイムは4分――。ドラマが起こるには十分な時間だったが、その後スコアが動くことはなかった。この結果、コロンビアが首位通過を決め、アフリカ勢の最後の希望であったセネガルは、グループリーグ敗退となった。

【速報PHOTO】日本、ポーランドに敗れるも2大会ぶりの決勝T進出!

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