ザッケローニ氏、伊紙で日本愛を語る 「監督キャリアで最も良いチーム」「山口蛍をマドリーに行かせたかった」

2018年06月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

コロンビアについては「4年前のほうがいいチーム」

イタリア紙のインタビューで「日本愛」を語ったザッケローニ氏。現在はUAE代表を率いている。(C)Getty Images

 6月19日、いよいよ日本代表のワールドカップ(W杯)が始まる。初戦の相手はコロンビア。4年前のブラジル大会で最後に屈した相手だ。

 このとき日本を率いたアルベルト・ザッケローニ氏が、18日付イタリア紙『Gazetta dello Sport』のインタビューで、当時や日本のことについて振り返っている。

 19日に自分が率いていない日本代表が初戦を迎えることについて、ザッケローニ氏は「不思議な気持ちだ」と述べた。

「いまの主力選手のほとんどは、私の選手でもあった。私は彼らに、チームにとても愛着を感じているんだ。ブラジルW杯で、我々はグループリーグ敗退に終わった。だが、私はベスト8進出をほぼ確信していた。そして準決勝を戦うことを夢見ていた。あの時の日本ほど良いプレーをした私のチームはない」

 さらにザッケローニ氏は、山口蛍の名前を出して「なんとかレアル・マドリーに行かせてあげられないかと考えた時期があった」と、日本の背番号16を元フランス代表のクロード・マケレレにたとえて称賛している。

「彼はフィジカルでは劣るがよりテクニカルで、ひと言で表現するなら"爆発力のあるマケレレ"だった」
 
 ザッケローニ氏の日本贔屓は広く知られている。今回のインタビューでも同氏は、「日本の人たちが大好きなんだ。彼らのことを尊敬している」と賛辞を寄せた。

「日本では、他人に迷惑をかけないことが第一のルールなんだ。ただ、だからといって、彼らが楽しんでいないわけではないんだよ」

 グループHの日本はコロンビアのほか、セネガル、ポーランドと対戦する。決勝トーナメントに進むチャンスはあるのかとの質問に、ザッケローニ氏はこう答えている。

「ポーランドは素晴らしいライバルだ。私は(FWの)アルカディウシュ・ミリクのプレーが好きでね。それにもちろん、コロンビアもいる。ただおそらく、彼らは最高レベルに到達するための列車を逃してしまった。4年前のほうがいいチームだったように思う」

 4年の月日が経ったいまも変わらず愛情を抱き続けているザッケローニ氏に、日本代表はどんな戦いを見せてくれるのだろうか。
 
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