日本vsポーランド戦の会場で謎の虫が大量発生! イングランドを苦しめた“難敵”の正体は?

2018年06月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

空中から殺虫剤を散布するも効果は薄く…

チュニジア戦前の練習で、苦悶の表情を浮かべるイングランド代表MFリンガード。そこかしこで虫から逃げ回る選手たちの姿が……。このままだと日本代表も苦しめられそうだ。(C)Getty Images

 ロシア・ワールドカップのグループG、チュニジアvsイングランド戦の舞台となったヴォルゴグラード・アリーナ。後半アディショナルタイムにハリー・ケインが劇的ヘッドを決め、イングランド代表が2-1の勝利を収めたが、ピッチに立った選手たちはもうひとつの"難敵"と戦っていた。
 
 試合中にゲームが止まるたび、両チームの選手たちが顔の前で手を激しく振り、邪魔そうになにかを振り払うような姿が多く見られた。実はこれ、ユスリカという蚊。現地で大量発生しており、フィールド上の選手たちを大いに悩ませたのだ。
 
 6月17日夜に行なわれた前日練習でも、ラヒーム・スターリングやジェシー・リンガードが露骨に不快な表情を浮かべ、なにかから必死に逃れる写真が報道されて話題を呼んでいた。英国の衛星放送局『Sky Sports』によれば、屋外でのイングランド代表の取材が中止されるなどメディアにも被害が及んでいるという。
 
 視界を遮るなど、サッカー選手にとっては迷惑千万だろう。また、観戦するサポーターにとっても看過できない問題だ。安全対策でスタジアム内に液体が持ち込めないため、虫よけスプレー等が没収されたのである。

 
 朝と夜の寒暖差が大きく、中心街はヴォルゴ川に隣接していることもあり、この季節に虫が大量発生するのは珍しくないという。同市は試合の2日前にヘリコプターで会場近くの発生源とされる湿地帯やスタジアムに殺虫剤を撒く緊急処置に出たが、効果のほどは疑わしい。市民からも対策が不十分だと不満の声が挙がっているようだ。
 
 となると他人事ではないのが、日本代表である。ヴォルゴグラード・アリーナは、6月27日に西野ジャパンが第3戦でポーランドと戦う会場だ。重要なゲームで力を出し切るためにも、なんらかの対策を練っておく必要があるだろう。それまでにナイジェリアvsアイスランド戦(6月22日)とサウジアラビアvsエジプト戦(6月25日)が開催される。現地観戦に訪れるサポーターともども、情報収集が欠かせない。
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