「これこそサッカーの美しさ!」モウリーニョ、ドイツ黒星&ブラジル引き分けに「素晴らしい日」

2018年06月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

大国はこれから巻き返してくるとの見解も。

モウリーニョはイングランドの勝利だけでなく、初戦で躓いた強国の復活も予想した。(C)Getty Images

 6月18日、ロシア・ワールドカップ(W杯)にイングランドが初登場する。母国開催の1966年大会以降、栄光から遠ざかっているスリーライオンズ(愛称)だけに、チュニジアとの初戦で好発進し、勢いに乗りたいところだ。

 マンチェスター・ユナイテッドを率いるジョゼ・モウリーニョ監督は、イングランドが無事に白星発進を飾れると考えているようだ。

 英『Sky Sports』によると、モウリーニョ監督は『Russia Today』の取材で母国ポルトガルとテストマッチで対戦したチュニジアの印象を聞かれ、「あまり気に入らなかった」と述べた。

「ポテンシャルやスタイルという点では、モロッコに少し似ている。イングランドが勝つはずだ」
 
 だが、今大会はいわゆる大国が初戦で白星を逃したケースが少なくない。スペインはポルトガル相手に土壇場で追いつかれ、アルゼンチンもリオネル・メッシがPKを外して勝ちきれなかった。ブラジルもスイスと引き分け、王者ドイツに至ってはメキシコに敗れている。

 モウリーニョ監督も、「ブラジルも、ドイツも、アルゼンチンも勝つはずだった。だから、分からない」と、イングランドも油断はできないと付け加えた。

「明日はベルギーにイングランドというふたつの強豪国が登場する。スモールチーム(チュニジアとパナマ)がどう適応するか見てみよう」

 この日、ドイツとブラジルが勝利できなかったことについてモウリーニョ監督は、「サッカーにとっては素晴らしい日だ。私は本当に今日の結果に満足している」と喜んだ。

「これこそサッカーの美しさだよ。他のスポーツでは時にあり得ないことだ。パーツの集まりが優れた個の集合体より良かったんだ。10回やっても、1回勝てるくらいでしかない。引き分けられるのも3回くらいだろう。だが、これこそサッカーの美しさなんだ」

 そのうえでモウリーニョ監督は、「彼らにとっては大騒ぎするほどのことではないと思う」と、大国はこれから巻き返してくるとの見解を示している。

「彼らはこれから伸びてくると分かっている。地に足をつけ、謙虚になるのに良かったかもしれないね。もちろん、大国は期待も大きい。批判はあるだろう。だが、彼らはすぐに強さを取り戻すはずだ。どこもグループリーグを突破するだろう」

 モウリーニョ監督の予想どおりとなるのか。まずは、イングランドが白星発進できるか注目だ。
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