コラロフのFKが名手ナバスの牙城を崩す! セルビアが粘るコスタリカを抑え白星発進【ロシアW杯】

2018年06月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

守備意識を持ちながらも攻撃の積極性も失わず

ゴール右隅に見事なFKを突き刺したコラロフ。クラブでの好調ぶりは継続中である。 (C) Getty Images

【6月17日・サマラ|グループE コスタリカ 0-1 セルビア】
 
 立ち上がりは両チームともに積極的な姿勢を見せ、互いのゴール前に迫ったが、その後は守備的なシステムを採用したコスタリカが攻勢に立つ。
 
 12分にはショートコーナーから、ファーサイドでゴンサレスが決定機を迎えるが、フリーでのヘディングシュートはクロスバーを越えていった。
 
 ここからセルビアは反撃に転じ、長短のパスを織り交ぜた組織プレーと個々のテクニックでサイドを攻略し、ゴール前にボールを入れていく。帰陣が速く、しっかり守りを固めるコスタリカに対し、アイデアを駆使して狭いスペースでも効果的なプレーを幾度か見せるが、フィニッシュにはなかなか持ち込めない。
 
 残り10分あたりで試合は膠着したが、前半終了間際にコスタリカは久々にゴール前に迫り、カルボがカットインから惜しいシュート。対するセルビアは、注目のミリンコビッチ=サビッチがオーバーヘッドで魅せた(オフサイド判定)。
 
 スコアレスで迎えた後半、一進一退の攻防からセルビアに流れが移るなかで、50分、ミトロビッチがスルーパスで抜け出してGKナバスと1対1の場面を迎えるが、シュートはセーブされ、最初の決定機を活かすことはできない。
 
 しかし56分、ペナルティーエリア右手前で得たFKをコラロフが左足で直接狙うと、壁を越えたボールにナバスが懸命に伸ばした手も届かず、ついにセルビアが先制点を奪った。
 
 リードされたコスタリカは、ボラーニョス、キャンベル、コリンドレスを投入して攻撃の活性化を図るが、セルビアの人数をかけた守備を前に、決定的な場面を作るまでには至らない。
 
 セルビアは守備の意識を強く持ちながらも、一辺倒とはならず、隙を見ては積極的に攻撃に打って出、チャンスを作るとともに、ミリンコビッチ=サビッチやマティッチがシュートを放ちながら、うまく時間を使って試合を進めていく。
 
 食い下がるコスタリカを抑え、1点を守り切ったセルビアが、激戦区のグループを勝ち抜く上で幸先の良いスタートを切った。
 
 22日に行なわれる次節、コスタリカはブラジルと、セルビアはスイスとそれぞれ対戦する。

データで見る】コスタリカ×セルビア|詳細マッチスタッツ

次ページコスタリカ×セルビアの【出場記録】はこちら

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事