ネイマールも徹底マークに沈黙…優勝候補ブラジル、後半に覚醒したスイスとドロー【ロシアW杯】

2018年06月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

コウチーニョの美弾で先制するもペースダウン…

ネイマールは徹底マークされ、ファウルで倒される場面も多く、決定的な仕事を果たすことはできなかった。 (C) Getty Images

【6月17日・ロストフ・ナ・ドヌ|グループE ブラジル 1-1 スイス】
 
 立ち上がりに攻勢に立ったのはスイス。高い位置からプレッシャーをかけてボールを奪い、4分にはジャカのクロスをジェマイリがダイレクトで合わせ、ブラジルに先んじてファーストシュートも放った。
 
 しかし、間もなくするとブラジルが素早くパスを繋いでペースを握り、スイス・ゴールに迫っていく。11分にはペナルティーエリア内でボールを回し、ネイマールがクロスを入れると、DFの前に出たパウリーニョが合わせたが、ボールはわずかに枠を外れた。
 
 ネイマールはベーラミの徹底マークを受け、ボールを持つと再三ファウルで止められたが、ワンタッチプレーなどで攻撃にアクセントをつけていく。
 
 そして20分、マルセロのクロスがクリアされたところを拾ったコウチーニョが、エリア左外の得意な位置から、カーブをかけてシュート。ボールは右ポストを叩きながら、ゴールネットを揺らした。
 
 先制点を奪ったブラジルは、ここからややペースダウン。それに伴ってスイスがボールポゼッションを高めていくが、要所を締めたブラジルの守備の前に効果的な攻撃を仕掛けられず、逆にカウンターからパウリーニョのスルーパスでG・ジェズスに抜け出されそうになったり、CKでT・シウバに危ないヘディングシュートを浴びたりした。
 
 しかし後半開始直後から敵陣に攻め入ったスイスは、いきなりジェマイリがミドルを放つなど、積極的な姿勢を見せ、50分にはCKからツバーがヘディングシュートを決めて試合を振り出しに戻す。
 
 勝ち越しを狙って攻撃のギアを上げるブラジルに対し、スイスは鋭いカウンターで対抗。素早く縦に繋いでから、うまくボールを繋いで相手ゴールに近づいていく。逆に守備では、ブラジルが入れるクロスをはね返し続け、こぼれ球を狙ったシュートは身体を張ってブロックしていった。
 
 ブラジルは、ベンチが選手交代で停滞ムードを払拭しようと試みれば、ピッチ上ではコウチーニョが惜しいシュートを放ったり、G・ジェズスが鋭い飛び出しから倒されてPK獲得かという場面を作ったりもしたが、ゴールは生まれない。
 
 フェルナンジーニョ、ネイマールがミドルでゴールを狙い、ドリブル突破を仕掛けるも、スイスの守りを崩せないブラジルは、最後の交代選手としてフィルミーノを投入。攻撃力をさらに高めたが、ネイマール、フィルミーノの決定的なヘッドはGKゾマーの好守に阻まれ、ミランダのシュートもゴール左外、R・アウグストのアディショナルタイムの決定的なシュートはブロックされた。
 
 ブラジルは不満の残るドロースタート。同日、メキシコに敗れたドイツ同様、優勝候補が続けてネガティブなサプライズを演出してしまった。
 
 22日に行なわれる次節、ブラジルはコスタリカと、スイスはセルビアとそれぞれ対戦する。

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