ロシア指揮官は大勝にも浮かれず! 「王冠をかぶったつもりでいる選手がいるなら、それを破壊してやる」

2018年06月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

会見中にプーチン大統領から祝福の電話

采配も的中したチェルチェソフ監督。交代出場のジューバがゴールを挙げた際には、こんな姿も披露したが、試合後の会見では冷静に、選手に対して次戦に集中することを求めた。 (C) Getty Images

【6月14日・モスクワ|グループA ロシア 5-0 サウジアラビア】
 
 開幕戦で大勝を飾った開催国ロシア。大会前のテストマッチでは結果を残せず、悲観的なムードのなかでサウジアラビア戦を迎えたが、試合後、国のムードは一変した。
 
 これまで多くの批判を受けてきたスタニスラフ・チェルチェソフ監督にも、一転してメディアなどから称賛の声が寄せられているが、当の本人は舞い上がることなく、冷静にこの結果を受け止めるとともに、すでに次への戦いに頭を切り替えているようだ。
 
 試合後のチェルチェソフ監督のコメントは以下の通りである。
 
――◇――◇――
 
(会見を途中で抜け出した理由を聞かれて)プーチン大統領からの電話だった。祝福と感謝の言葉をかけられた。そして選手たちにも感謝の言葉を伝えてくれるようにと頼まれた。
 
 我々は今回、5点を奪って勝点3を手にしたが、何も変わりはない。W杯は1試合の戦いではない。昨年のコンフェデレーションズカップでも初戦(ニュージーランド戦)は2-0で勝ったが、グループステージを勝ち抜くことはできなかった(ポルトガル、メキシコに連敗)。
 
 今日の試合のことは、もう忘れる必要がある。我々は明日、次の相手であるエジプトの試合(ウルグアイ戦)を視察する。我々との試合(19日)でサラーが出場するかどうかは分からないが、エジプトはより強い相手であることに間違いはない。
 
(戦前は最低評価だったチームが最高のスタートを切ったが? という質問に対して)勝っても負けても、私は何も変わらない。昨日、今日と、私はとてもリラックスしていた。選手がどれだけ準備を積んで、どれだけ意思を統一しているかを知っていたからだ。
 
 選手は5-0で勝った喜びまで忘れる必要はないが、とにかく次の試合に集中しなければならない。もし、彼らのなかに王冠をかぶったつもりでいる者がいるなら、それを破壊してやる。スタジアムは広い。スタンドにその選手が座る席は十分にある。
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