「ここでは言わない」グリエーズマンが有力視されるアトレティコ残留を明言しなかった理由

2018年06月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

「バルサへの移籍を企てているような様子はない」

去就について明言を避けたグリエーズマン。バルサの線はすでに消えかけているとの説もあるが、はたして――。

 6月12日の会見で、去就は明確になると見られていた。実際、決断はすでに下していると言う。だが、アトレティコ・マドリーに所属するフランス代表のアントワーヌ・グリエーズマンは、その中身を明かすことはできないと述べた。

 バルセロナに移籍するのか、アトレティコに残るのか。

 周囲の喧騒が続く中で迎えた会見で、グリエーズマンは、「お詫びする。本当に申し訳ない」と述べるにとどまった。(『ESPN』より)

「みなさんの多くが(去就に関する発表を)待っていたのは知っている。でも今日、それを明らかにすることはない。決断はした。でも、今日はそれを言う場所やタイミングじゃないんだ」
 
 その一方で、この日、グリエーズマンのフランス代表のチームメイトのアトレティコ加入が内定した。トマ・ルマールの移籍交渉でモナコとプレ合意に至ったことを発表している。

 昨年夏のマーケットで、アーセナルへの移籍が土壇場でまとまらなかったルマール。詳細は公表されていないが、スペイン紙『Marca』は、移籍金は7000~8000万ユーロ(約91億~104億円)になるだろうと報じており、契約期間は5年になる見込みだ。

 そして、このルマールの獲得内定は、グリエーズマンのアトレティコ残留を後押しするだろうとの見方もある。

『ESPN』は同日、グリエーズマンの周辺から「バルサへの移籍を企てているような様子は見られない」との声が上がっていると報道。また、ルマール獲得に動いたのはグリエーズマン本人であり、一緒にプレーすることを楽しみにしているとの情報も伝えた。

 また『ESPN』は、会見で残留を明言しなかったのは、アトレティコとできるだけ好条件で新契約を結ぶ狙いがあるためだと指摘している。

 長期にわたり世間を賑わせてきたグリエーズマンの去就問題だが、決着の時が迫っていることは間違いない。グリエーズマンが下した決断とは、はたして――。
 
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