「輝かしいゴール」「準備は100%完了」W杯へ絶好調! 2戦連発のネイマールが代表歴代得点で英雄に並ぶ

2018年06月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

クロアチア戦に続いて強化試合で2連発!

本大会に向けて絶好調のネイマール。不安視された怪我の具合は全く問題なさそうだ。 (C) REUTERS/AFLO

 セレソンのエースが悲願の世界制覇に向けてギアを上げている。

 現地時間6月10日、ブラジル代表は敵地ウィーンでオーストリア代表と強化試合を行ない、3-0で完勝した。この試合でもっとも注目を集めたのは、カナリア軍団の10番を背負うネイマールだった。

 今年2月に右足の第五中足骨を骨折。現地6月3日に行なわれたクロアチア戦で、実戦復帰後の初ゴールを決めていたネイマールは、この日も序盤から守勢に回った相手に対して切れ味鋭いドリブルで脅かす。

 そして魅せ場は、ガブリエウ・ジェズスのゴールでブラジルが1点をリードしたあとの、63分に訪れた。

 ウィリアンからのパスを、ペナルティーエリア内の左寄りの位置で受けたネイマールは、足裏を使った華麗なボール捌きで、マーカーのアレクサンダル・ドラゴビッチを瞬時にかわすと、最後は相手GKヘインツ・リンドネルの股下を冷静に射抜いた。

 あのロマーリオに並ぶ、歴代3位の代表通算55ゴール目を決めたネイマールの活躍によってオーストリアの戦意を奪い取ったブラジルは、69分にもフィリッペ・コウチーニョがカウンターからダメ押しのゴールを挙げて3-0の勝利を収めた。
 
 W杯前の最後のテストマッチでブラジルを勝利に導いたネイマールには、母国メディアを中心に各国から賛辞が寄せられている。

 ブラジル・メディア『Globo』は、「10番のユニホームを背負った男は、復帰戦に続いて最高のパフォーマンスを見せた。7回もファウルを受けて苦しんだ感もあったが、マーカーのドラゴビッチは完全に手こずっていた」と、その殊勝なパフォーマンスを褒めちぎった。

 また、サンパウロの地元紙『Folha de sao Paulo』は、「ネイマールのゴラッソでブラジルが完勝」と銘打ち、絶好調の大黒柱を中心としたセレソンの好調ぶりを称えた。

「セレソンのエースストライカーは再び才能を見せつけた。このオーストリア戦ではチッチ監督が相手の堅牢を崩すためにコウチーニョ、ウィリアン、G・ジェズス、ネイマールのカルテットを用意。これが見事に的中した。ブラジルはワールドカップに向けて100%の準備が整った」

 また、英紙『Daily Mail』もマッチサマリーのなかでネイマールを絶賛している。

「ネイマールの輝かしいゴールは、チームを勝利に導き、そして英雄ロマーリオに肩を並べたことを示すものだった。素晴らしい足技でのゴールを決めて、セレソン歴代3位タイのゴール記録保持者となったネイマールの先にいるのは、もはやロナウド(62点)とペレ(77点)だけだ」

 本大会前の強化試合2試合で2ゴールをマークしたネイマールを中心に、万全のチーム状態でロシアに乗り込むブラジルは、6月17日にスイスとのグループリーグ初戦を迎える。
 

次ページ【動画】W杯へ視界良好! ネイマールが華麗なドリブルからの股抜き弾!

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事