C・ロナウドとマドリーの再交渉が決裂!? 「両者の関係は終わりに近づいている」とスペイン紙が報道

2018年06月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

“約束”と異なる提示額を「移籍勧告」と受け止め…。

再交渉もまとまらず、C・ロナウドのマドリー退団がいよいよ現実味を帯びてきた。(C)Getty Images

 チャンピオンズ・リーグ(CL)で3連覇を果たした直後、レアル・マドリーのクリスチアーノ・ロナウドは退団を仄めかすコメントを発して世界を驚かせた。

 あれから約2週間、スペイン紙『Marca』は6月7日、C・ロナウドとマドリーの関係が「終わりに近づいている」と報じている。

 問題となっているのは、マドリーがC・ロナウドに対して持ち掛けた"約束"だ。『Marca』紙によると、2016-2017シーズンに通算12回目となる欧州制覇を果たした際、フロレンティーノ・ペレス会長はC・ロナウドに対して契約の更新を約束したという。

 C・ロナウドはマドリーと年俸2100万ユーロ(約27億3000万円)の契約を結んでいるが、リオネル・メッシの5000万ユーロ(約65億円)やネイマールの3700万ユーロ(約48億1000万円)には遠く及ばない。
 
 そこでマドリーは、3000万ユーロ(約39億円)の年俸を"約束"した。だが、その契約更新はなかなか実現せず、2017‐2018シーズンに入るとC・ロナウドが序盤戦で不振に陥る。この頃にC・ロナウドは、シーズン終了後の退団を考え始めたとされている。

 年が明けてC・ロナウドにゴールが戻り始めたこともあり、マドリーは新契約を提示したが、その内容は「2500万ユーロ(約32億3000万円)+ボーナス」という、当初の"約束"には満たない金額だった。C・ロナウド側は即座に、シーズン終了後の再交渉を求めたという。

 そして6月5日、ペレス会長らマドリー上層部とC・ロナウドの代理人を務めるジョルジュ・メンデスによる再交渉が行なわれた。だが、マドリーの提示額はボーナスを含めて3000万ユーロをようやく超えるというもの。さらに彼らは、CL決勝直後の退団を仄めかす発言に対しても不満を示してきたという。

『Marca』紙は、C・ロナウドがこれをマドリーからの「移籍勧告」と捉えた、と報じている。ポルトガル代表の点取り屋は、マドリーが自分の放出を望んでいるからこそ希望する条件を提示してこなかったと考え、クラブに対して放出を求めた。するとマドリーは、C・ロナウドの入団以来初めて、これに応じる姿勢を見せたという。

 同日、スペインの『AS』紙も、同様にマドリーがC・ロナウドの移籍交渉に応じる姿勢があると報じた。契約解除金は10億ユーロ(約1300億円)に設定されているが、獲得を望むクラブと話し合う用意があるという。

『AS』紙は、新天地の候補にパリ・サンジェルマン、マンチェスター・ユナイテッド、バイエルンの3クラブを挙げているが、この夏、C・ロナウドとマドリーの蜜月関係に、ついに終止符が打たれるのか。

 ワールドカップの開幕を前に、世界最高峰のプレーヤーの去就が世間を賑わすことになりそうだ。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事