日本代表は６月７日、国際親善試合のスイス代表戦に向けた前日練習を会場のスイス・スタディオ・コルナレドで行なった。練習後には香川真司が取材に応じている。

　いまだポジション争いで厳しい立場に立たされている香川だが、「そこは正直分からないですし。ただどっちにしろ、良いイメージはある。途中にしろ、スタメンにしろ。つねにいい準備をして、いつ出てもいいプレーができるように、それは自分に言い聞かせてます」ときっぱり。

　想定される４-２-３-１では、トップ下での起用になるとみられるが、香川本人はポジションへの強いこだわりはないようだ。
「（トップ下への）強い想いはないですね。僕がどこで出ようが、準備はしたい。右で出ようが、左で出ようが、真ん中で出ようが、一通り経験しているので、別にどこで出ようが問題はないです」

　さらに香川は、チームの方向性について問われると、とりわけ、攻撃面での手応えを語った。
「日々ミーティングしたり、練習の中で感じるところはたくさんありますし、攻撃面での規制は、以前よりはるかになくなっているので、より自由なものが動きの中で見出せるんじゃないかと」

　西野体制となって個人の自由な発想が攻撃に活かされる余地が出ているようだ。ただ一方で、「チームとしてのやり方、決め事は大事になってくると思う。個人が自分のタイミングで動き出すのは大事だが、そこにチームが必ず連動しないと、崩しに掛かる時はなかなか難しいと思うので」と語り、ハリル政権時よりも自由度こそ上がったものの、連動性やチームの約束事の重要性も指摘。

「当然、そういうものはゲームでしか感じられないものがあるので、それをトライしたいし、コンビネーションやお互いのことを見合う感覚など、お互いを感じられる者はたくさんあると思うので、それは出た選手が強みとしてやれればいい」とスイス戦に向けて、意気込みを語っている。