「続ける可能性も除外していない」 ヴィッセル神戸のイニエスタ、W杯後の代表引退を否定

2018年06月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

「最後ではなく、最初のW杯のつもりで」

ロシアW杯後も代表続行の可能性を示したイニエスタ。(C)Getty Images

 愛するバルセロナを離れてヴィッセル神戸に加わることを決めたアンドレス・イニエスタだが、スペイン代表のユニホームを脱ぐ決意はまだ固めていないようだ。

 スペイン紙『Marca』によると、イニエスタは「たしかに最後のワールドカップ(W杯)になり得るのはもちろんだ」としつつ、代表引退が決まっているわけではないと述べた。

「(W杯が)終わってから、すべてを分析して、新しい運命を始める。状況を見ていこう。現時点では続ける可能性も除外していない。ただ、とても難しいだろうね。ずっとバルサと代表に関連した生活を送ってきたから。大会が終わったら、あらゆることを分析して決めていこうと思う」
 
 ただもちろん、まもなく開幕するロシアW杯が、イニエスタにとってスペイン代表での最後の大舞台になる可能性は高い。本人も「最後のW杯になるだろうから、より特別だ」と認めつつ、「それでも最後とは考えたくない。最初の時みたいに大会に臨みたいんだ」とも付け加えた。

「最後のつもりで大会に臨むと、意識が変わってしまうかもしれない。だから、最初のつもりで臨むよ。前回のW杯とEUROでは落胆を味わったから、大きな挑戦になる」

 一方でイニエスタは、バルサ退団を表明してからの時間について、「長いお別れではなかった。すべての瞬間と状況を味わおうとしたよ。僕にとって素晴らしいものだった。終わり方やみんなの愛情は、夢以上だったよ」と振り返っている。

「いつもみんなに愛情とリスペクトを示してもらってきたけど、言葉で言い表わすのが難しかった。この数日はとても素晴らしい気持ちを感じてきたよ。自分は幸運だ」

 神戸でも、イニエスタは「愛情とリスペクト」を感じることだろう。現時点ではその神戸からスペイン代表に合流することもあり得るが、W杯が終わってイニエスタがどのような決断を下すのかが注目される。
 
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