「すべてが大袈裟」「俺たちが勝ち続けているからだ」S・ラモスが自身への批判に怒りの猛反発!

2018年06月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

S・ラモス、批判に怒りの反論!

自身4度目のビッグイヤーを手にしたS・ラモスは、自分に対する執拗な批判にもひるむことはなかった。 (C) Getty Images

 先月26日に行なわれたチャンピオンズ・リーグ(CL)決勝での振る舞いに外野から執拗に文句を言われ続けているレアル・マドリーの主将セルヒオ・ラモスは怒っている。

 CL決勝でのS・ラモスのプレーが、自身の声価を高めるものでなかったのは確かだ。25分に、ドリブル突破を仕掛けてきたリバプールのモハメド・サラーの腕を巻き込んで"脇固め"のような形で交錯し、左肩靭帯を損傷させてしまっていた。

 また、後半開始早々には、マドリーのセットプレーの間に、S・ラモスの肘が相手GKカリウスの頭に接触。この際にドイツ人GKは脳震盪を起こし、これが後の2つの"凡ミス"に繋がったという指摘まで出るなど、様々な論争が巻き起こっているのだ。

 サラーが負傷によりW杯を万全の状態で迎えられなくなったことに加え、カリウスが脳震盪を起こしていたことも明るみになったことで、家族に対する殺害予告もされるなど、世界的なバッシングに晒されることとなったS・ラモスだが、当人はそうした声に呆れかえっているようだ。スペイン紙『Marca』がスペイン代表DFの嘆きを伝えている。

「クソさ。サラーのことについて関心が向きすぎている。もう話が果てしなく広がりすぎているから話もしたくないけど、だけど、君たちがプレーをよく見てもらえれば分かると思う。そもそも、彼が俺の腕をつかんできたわけだし、俺は反対側に落ちたわけだからね。『あれは柔道だった』、なんて言われているけどね」
 
 さらにS・ラモスは、カリウスが脳震盪を起こしていたことから来る自身への批判にも釘を刺した。

「それと、俺がリバプールのGKとぶつかったことが今になって話題になってるね。確かに彼は『クラクラする』とは言っていたけど、それが全てじゃないはずだ。あとメディアに出ていない話はなんだ? フィルミーノとのやりとりぐらいか。彼は俺の汗のせいで風邪を引いたらしい」

 怒りを交えて連日のように取り沙汰されている批判に対して持論を展開したスペイン代表CBは、最後は皮肉交じりにまとめている。

「すべてが大袈裟なんだ。よくわからないけど、俺がマドリーにいて、何年も勝ち続けているから、そうやって見られているのかもしれないね」

 外野の喧騒に全く動揺した素振りを見せないマドリーとスペイン代表の不動のキャプテン、S・ラモス。母国の8年ぶりのW杯制覇へ支障をきたすことはなさそうだ。
 
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