えっ、CL3連覇のマドリーが2位!? 過去4年の成績から導き出したクラブランキング、気になる1位は?

2018年05月31日 サッカーダイジェストWeb編集部

スペイン勢はトップ100に最多16クラブがランクイン。

過去5シーズンのCLは、マドリーが4回、バルサが1回とスペイン勢がタイトルを独占しているだけに、リーガ勢がこぞって上位にランクされたのは当然か。 (C)Getty Images

 今シーズン、リーガ・エスパニョーラとコパ・デル・レイで2冠を達成したバルセロナ。シーズンの最後に宿敵レアル・マドリーがチャンピオンズ・リーグ(CL)で前人未到の3連覇という偉業を成し遂げるのを見届けることになった。

 だが、アメリカに本社を置くデータ会社『Gracenote』によるランキング、「Euro Club Index」では、バルサがマドリーを上回って首位に立った。英国『BBC』が報じている。
 
『BBC』によると、「Euro Club Index」は過去4シーズンの成績をポイント化したランキングで、最新のシーズンが全体の3分の2の割合と重視され、より直近の成績が反映される形になっている。

 また、ホームかアウェーかに加えて対戦相手との実力差も考慮される仕組みになっており、例えば、いわゆるメガクラブがホームでスモールチームを下してもポイントはわずかだが、格下が敵地でビッグクラブを倒せば、その逆といった具合だ。

 そして、この加算方式で欧州最多の4333ポイントを取得し、クラブランキングの首位に立ったのが、スペインで国内2冠を達成したバルサだった。

 2位はマドリーの4190ポイントで、以下3位がバイエルン(4052ポイント)、4位がユベントス(4036ポイント)、5位がマンチェスター・シティ(3852ポイント)、6位がパリ・サンジェルマン(3849ポイント)、7位がアトレティコ・マドリー(3798ポイント)、8位がナポリ(3542ポイント)、9位がトッテナム(3540ポイント)、10位がマンチェスター・ユナイテッド(3528ポイント)となっている。なお、CL決勝でマドリーと対戦したリバプールは、3487ポイントで11位と、昨年から順位を8つ上げた。

 トップ100には20か国のクラブがランクイン。最多16クラブを輩出したのはスペインのリーガ・エスパニョーラで、以下ドイツのブンデスリーガが15クラブ、イングランドのプレミアリーグが14クラブ、イタリアのセリエAが11クラブ、フランスのリーグ・アンとロシアのプレミアリーグがそれぞれ8クラブと続いている。

 ただ、『Gracenote』社のアナリストは、「各リーグのトップ18クラブを分析すると、平均ポイントではイングランドのプレミアリーグが2位に浮上し、ブンデスリーガが3位に転落している」ことを明かした。

「今シーズンはなんとか(トップ100に入った数で)2位に入ったドイツ勢だが、リーグで見ると全体的にポイントが落ちている。それを見る限り、来シーズンはセリエAのクラブがブンデスリーガを抜く可能性が高そうだ」

 またリーガ・エスパニョーラでは、トップ10に入ったバルサ、マドリー、アトレティコ、そして14位のセビージャと、上位4クラブの平均ポイントが下がっていると指摘。「それでもトップ100に多くのクラブが入ったということは、4チーム以外のクラブのポイントが上がっている証拠。これはリーグにとって良いことでしかない」と、国内の競争力が上昇していると分析した。

 もちろん、ランキングはさまざまなデータに基づいており、一概にどこが強いかを示せるものではない。ただ、過去5シーズンのCLを支配しているスペイン勢の強さが際立つのは確かと言えそうだ。
 
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