レアル・マドリーの３年連続13回目の優勝でチャンピオンズ・リーグ（CL）が閉幕し、長かった欧州の2017‐18シーズンは幕を閉じた。ロシア・ワールドカップ（W杯）の開幕が待たれるなか、これから世間を賑わせていくのが移籍マーケットだ。

　CL決勝直後の発言でクリスチアーノ・ロナウドの去就が騒がれているマドリーは、一方で以前からネイマール獲得を噂されている。史上最高額での移籍からわずか１年、ネイマールは本当にパリ・サンジェルマンを去るのか。世界中のファンがその動向に注目している。

　だが、ブラジル代表でロシアW杯に向けて準備中のネイマールは、過熱するマドリー移籍報道を「ナンセンスだ」と切り捨てている。

『ESPN』によれば、ネイマールは５月27日、報道陣に「僕はいま、ブラジル代表に集中している。みんなナンセンスなことを騒いでいるね。答える価値もない」と述べた。
 

　２月に負傷したネイマールは、W杯に向けてリバビリを続けてきた。コンディションについては「フィジカルの調子は良い。足は大丈夫だ。まだ多少不安はあるけど、困るようなことじゃない」と話している。

「まだ100％じゃない。でも、そのうちなるだろう。気楽にいこうよ。まだ（W杯）初戦までは十分な時間がある。そのときには100％になっているだろう」

　６月３日に予定されているクロアチアとの親善試合に出場する準備はできているというネイマールだが、「今は戻って来たところだから恐怖心を感じている」とも認めた。ブラジルW杯で重傷を負い、志半ばで大会を去ることになったネイマールだけに、ケガを恐れるのは当然かもしれない。

「また夢が中断されることのないように願っている。そして、タイトルを獲得したい」

　去就問題に、リベンジの懸かったW杯――今夏のネイマールからは目が離せそうにない。