セリエAでの指揮は9年ぶり! “優勝請負人”アンチェロッティ、ナポリと3年契約を結ぶ

2018年05月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

1990年以来のリーグ優勝をも果たせるか!?

デ・ラウレンティス会長と握手を交わすアンチェロッティ。前任者サッリは、時に会長から公然と批判されるなど微妙な関係だったが、実績十分の名将はどのような関係を築くだろうか。写真はクラブの公式サイトより

 5月23日(現地時間)、セリエAのナポリは、新監督としてカルロ・アンチェロッティと3年契約を交わしたことを発表した。
 
 公式サイトでクラブは、「2018-19シーズンより3年間、ファーストチームの指揮の執ることでアンチェロッティと合意できたことを喜ばしく思う」と声明を出している。
 
 イタリア屈指の名将である58歳のアンチェロッティは、昨年9月にバイエルンの監督を解任されて以降、その去就が注目され、一時はイタリア代表監督就任が確実視されたものの、後にこれを拒否したことが判明していた。
 
 他国のビッグクラブの名も候補として多数挙がっていたが、彼が新天地として選んだのは、レッジャーナ、パルマ、ユベントス、ミランに続いて、自身5つ目の国内クラブとなるナポリだった。セリエAでの指揮は、実に9年ぶりとなる。
 
 1995年に監督業をスタートさせてから、ミランで初めてタイトルを獲得し、セリエA1回、チャンピオンズ・リーグ(CL)2回、そしてクラブワールドカップ1回の優勝を果たすと、09年よりイングランドのチェルシーを指揮し、プレミアリーグとFAカップ、コミュニティシールドを1度ずつ制した。
 
 11年に監督に就任したパリ・サンジェルマンではリーグ・アン1回の優勝を果たし、13年にレアル・マドリーに招聘されると、国内タイトルはコパ・デル・レイ1個に止まったものの、国外ではCL、クラブW杯でそれぞれ1回ずつ優勝を飾った。
 
 16年より指揮を執ったバイエルンでは、ファーストシーズンでブンデスリーガを制し、オフのスーパーカップも制したものの、2シーズン目では序盤からチームが不調に陥り、また選手との関係も悪化したことから、前述の通り、シーズン序盤の9月に解任の憂き目に遭っている。
 
 ユベントスの連覇を止めるため、そして欧州の舞台でも結果を残すために名将を迎えたナポリだが、果たして「優勝請負人」によって1990年以来のリーグタイトル、89年(UEFAカップ)以来の欧州タイトルを手にできるだろうか。
 
 ナポリは今シーズン、ユベントスに次ぐ2位でシーズンを終了。来シーズンのチャンピオンズ・リーグには本戦から出場する。
 
 なお、3シーズンにわたってナポリを率い、あのペップ・グアルディオラをも魅了する美しい攻撃サッカーを作り上げたマウリツィオ・サッリ監督に対し、アウレリオ・デ・ラウレンティス会長は「献身的な働きに感謝する。彼はナポリのファンや町に威厳を与え、誰もが称賛するプレースタイルを創造してくれた」と感謝と労いの言葉をSNSで送っている。
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