「我々にとって理想の人物だった」 アーセナルがエメリ新監督の就任を正式発表!

2018年05月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

首脳陣はエメリを厚く信頼。

緻密な戦術に定評があるエメリ。攻撃的なサッカーを理想に掲げるアーセナルにも十分にマッチするタイプの指揮官と言えるだろう。 (C) Getty Images

 一時代を築いた指揮官の後任に指名されたのは、スペイン人の戦術家だった。
 
 現地時間5月23日、アーセナルは空席となっていた新監督の座に、ウナイ・エメリが就いたことを発表した。

 今年4月22日、約22年に及ぶ長期政権に幕を下ろしたフランス人指揮官のアーセン・ヴェンゲル。その後任を誰が担うのかは、英国メディアを中心に様々な議論を巻き起こし、カルロ・アンチェロッティやティエリ・アンリ、ミケル・アルテタといった名前が挙がっていたが、ようやく決着を見た。

 46歳のエメリは、バレンシアやスパルタク・モスクワの監督を歴任した後、2013年に就任したセビージャでは、史上初となるヨーロッパリーグ3連覇の偉業を成し遂げた。

 その手腕を見込まれ、2016年夏からはパリ・サンジェルマンの指揮官に就任。リーグ・アン制覇など国内では相応の成果を残したが、チャンピオンズ・リーグでは勝ち切れず、さらにネイマールらスター選手同士の軋轢を抑えられずにチーム内の不協和音を招き、解任の憂き目に遭っていた。

 そんなエメリに、ヴェンゲルの後任という重役を担わせたアーセナル。CEOのイバン・ガジディス氏は、「彼には十分な実績がある」と自信を口にする。

「ウナイには、そのキャリアを通して十分な実績がある。ヨーロッパで最高の若手たちの才能を伸ばし、アーセナルにもマッチするであろう刺激的かつ進歩的なスタイルを身上としている。また、彼の勤勉さ、熱のこもった指導、ピッチ内外でのアプローチの仕方は、我々にとって理想的な人物だった」

 クラブの首脳陣から厚い信頼を寄せられているエメリ。その第一声は、やる気に満ちたものだった。

「アーセナルは、プレースタイル、若手選手への影響、素晴らしいスタジアム、クラブの運営術などが世界中で知られ、愛されているクラブだ。アーセナルの歴史における重要で新たなチャプターを始めるという責任を与えられたことに、とても興奮している。アーセナルを愛する皆さんに、特別な瞬間と記憶を残せることを楽しみにしている」(公式サイトより)

 2017-18シーズンは、プレミアリーグで6位という不振に喘いでいたアーセナル。エメリの下で、新たな歴史を創成すべく、来るシーズンに向けて準備を進めていく。
 
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