「王者の祝賀パーティーを台無しにした」久保裕也が意地の一撃! 代表入りへ猛アピール

2018年05月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

チームを欧州へと導く意地の一撃!

今シーズンの最終節でゴールを決めた久保。代表入りに向けても重要な一発となったはずだ。 (C) Getty Images

 サムライストライカーが意地の一撃を放った。

 現地時間5月20日に行なわれたベルギー・リーグ優勝プレーオフ最終節のクラブ・ブルージュ戦でヘントに所属する久保裕也が決勝ゴールをマークした。

 3試合連続で先発出場となった久保に見せ場が訪れたのは28分。自陣からのロングフィードに反応し、ボックス内右で絶妙なトラップをしてから素早く右足を振り抜いて先制点を挙げたのだ。

 リーグ戦では2試合ぶりとなる今シーズン11点目をゲットした久保の一発が決勝点となり、ヘントは首位クラブ・ブルージュに1-0と勝利。同プレーオフを4位でフィニッシュし、見事にヨーロッパリーグ出場権を手に入れた。

 チームに欧州カップ戦の出場権をもたらす殊勝な活躍を見せた久保に対しては、地元メディアも賛辞を寄せている。

 ベルギー国営放送『RTBF』は、「フリーとなったクボが素晴らしいキックを放った! ボックス内でファーサイドを射抜いた一撃は、敵地ヤン・ブレイデルを凍てつかせた」とマッチレポートに綴った。

 同じくベルギー・メディアの『VTM Nieuws』は、「クボが王者のパーティーを台無しにした」と銘打ち、祝賀ムード一色だった相手を打ち負かした久保のプレーを次のように褒めちぎっている。
 

「すでに優勝を決めていたクラブ・ブルージュは、勝ってお祭り気分で終わりたかったはずだ。しかし、ヤン・ブレイデルでのパーティーはユウヤ・クボのゴールによって壊された」

 地元メディアからも絶賛されるゴールを決めた久保。そんな24歳のFWにとってこのゴールは、代表入りに向けての重要な一発となったかもしれない。

 日本代表の西野朗監督は、27日まで優勝プレーオフを戦う可能性があった久保を、ガーナ代表(30日)との国際親善試合に向けた代表メンバー27人を18日に発表した際に外していた。

 しかし、最終節の勝利でヘントが4位に入ったことで、来シーズンのヨーロッパリーグ出場を懸けて27日に行なわれる追加プレーオフを戦う必要がなくなったため、久保は早々に代表チームへ合流することが可能になった。

 西野監督はメンバー発表の際に「オフィシャルの非常に大事なゲームの状況によっては追加招集も叶う段階で、あまりクラブに影響を与えるような状況下でリストを出したくないということもありました」とコメントを残していただけに、最終節で重要なゴールを決めた久保は代表入りの可能性を高めたはずだ。
 

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