「オオサコの代役などではない!」日本代表、浅野拓磨の新天地決定がいよいよ秒読みに

2018年05月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

アーセナルに支払うレンタル料は100万ユーロ

ハノーファーへのレンタル移籍が目前に迫る浅野。来季もドイツがチャレンジに舞台となりそうだ。(C)Getty Images

 ドイツ・ハノーファーの地元紙『Hannoversche Allgemeine』が大々的に報じたのは、日本代表FW浅野拓磨の新天地決定だ。
 
 アーセナルから2シーズン連続でシュツットガルトにレンタル移籍していた韋駄天。レギュラーの座を掴まないまでもコンスタントに出場を重ねていたが、2017-18シーズンの後半はタイフン・コルクト監督の信頼を得られず、公式戦の出場がゼロという不本意な日々を過ごした。北ロンドンに戻っても英国の労働ビザを取得できる保証はない。ふたたび国外のクラブへのローン放出が有力視されるなか、その貸し出し先がハノーファー96に決まったというのだ。
 
 地元紙は「両クラブ間ではほぼ基本合意している」としたうえで、こう報じている。
 
「シュツットガルトの新監督はアサノを評価しなかったが、ハノーファーのアンドレ・ブライテンライター監督はチームの攻撃を補強するタレントと捉えている。すでにアーセナルとは条件面で基本合意に達した。(ハノーファーの)マルティン・カインド会長も『あとは最後の詰めの段階』と交渉が順調であることを認めており、1年間のレンタル料は100万ユーロ(約1億3000万円)になる模様だ」

 
 当初、ハノーファーは同じ日本代表の大迫勇也を狙っていたと言われる。ご存知の通り、大迫は1FCケルンからヴェルダー・ブレーメンへの移籍が正式決定した。ドイツ・メディアの多くが浅野を大迫の次善候補と見て報じているが、カインド会長は同紙の取材に対して、「オオサコの代役だって? とんでもない話だ。アサノはアサノであって、強化部門が独自の高い評価を下している。まったく関係ないよ」と否定した。
 
 3月の日本代表・ベルギー遠征では招集を見送られた。ロシア・ワールドカップ出場に向けて厳しい立場に置かれていた浅野だが、今回のガーナ戦に臨む日本代表メンバー27名にはなんとか食い込んだ。ハノーファー入団が正式に決まれば、心おきなく西野朗監督へのアピールに専念できるだろう。
 
 2017-18シーズンのハノーファーはブンデスリーガで13位。かつて清武弘嗣(2014~16年)と酒井宏樹(2012~16年)の日本代表コンビも所属していた。
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事