【DFB杯決勝展望】長谷部先発予想のフランクフルト、2冠狙う絶対王者を下しEL出場権獲得なるか!?

2018年05月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

両指揮官にとってのラストゲーム

故障者:バイエルン=ボアテング(DF)、ビダル(MF)、ロッベン(MF) フランクフルト=なし
出場停止:バイエルン=なし フランクフルト=フェルナンデス(MF)

DFBカップ決勝
バイエルン ― フランクフルト
5月19日(日)20:00(日本時間5月20日3:00)キックオフ/オリンピア(ベルリン)
 
バイエルン戦績
1回戦:5—0 ケミニツェル
2回戦:1(5PK4)1 RBライプツィヒ
3回戦:2-1 ドルトムント
準々決勝:6—0 パーダーボルン
準決勝:6—2 レバークーゼン
フランクフルト戦績
1回戦:3—0 エルンテブリュック
2回戦:4—0 シュバインフルト
3回戦:2-1 ハイデンハイム
準々決勝:3—0 マインツ
準決勝:1-0 シャルケ
 
注目ポイント
●バイエルンはハインケス監督のラストゲーム
●守護神ノイアーが登録メンバー入り
●フランクフルトは勝利すればEL出場権獲得
●長谷部は最終ラインの中央で先発出場予想
●コバチ監督は来季指揮を執るチームとの対戦
 
 ドイツでは恒例となるシーズン最後の公式戦、DFBカップ決勝。バイエルンとフランクフルトの対峙は2006年以来で、当時は1-0で前者が連覇を飾っている。
 
 バイエルンはチャンピオンズ・リーグを獲れずに3冠の夢は潰えたが、ブンデスリーガ6連覇を飾った記念のシーズンを勝利で締められるか。今シーズン途中に急遽監督に就任してチームを立て直したユップ・ハインケスにとっても、これがラストゲームとなる。
 
 攻守で何人か主力級の選手を負傷で欠くものの、それで力が落ちることのないのがこのチームの強み。圧倒的なポゼッションを誇りながら、左右中央あらゆるところから、多彩な攻撃を仕掛けて、相手守備をズタズタに切り裂く王者のサッカーが、フランクフルト相手にも展開されるに違いない。
 
 そして、バイエルン、ドイツ代表にとっても朗報なのが、ついに守護神マヌエル・ノイアーがメンバー入りを果たしたことだ。先発予想はスベン・ウルライヒだが、この試合でピッチに立つことがあるだろうか。
 
 一方、そのバイエルンに、今シーズンのリーガでは2戦とも敗北(0-1・1-4)を喫しているフランクフルトだが、あらゆる意味でこのタイトルマッチを落とすわけにはいかない。
 
 今シーズン、リーガでは一時3位まで浮上したものの、終盤で失速して8位フィニッシュ。ヨーロッパリーグ(EL)出場圏からも転げ落ちた彼らが欧州の舞台に立つには、DFBカップを制するしか手はない。
 
 また、昨シーズンも決勝に進出しながら、ドルトムントの軍門に降っており(1-2)、その雪辱を果たすということも、フランクフルトのモチベーションを高める要素となっていることだろう。
 
 この大一番、リーガでは31節ヘルタ・ベルリン戦の肘打ちにより以降の試合が出場停止となった長谷部誠が、久々にピッチに立ち、最終ラインの中央で守備を司ると思われる。ロシア・ワールドカップで対戦するポーランド代表のエース、ロベルト・レバンドフスキとの対峙は非常に興味深い。
 
 ほぼ、ベストメンバーでバイエルンに挑むフランクフルト。ニコ・コバチ監督にとっては、来シーズンより指揮を執るチームとの対戦ということになるが、約2年間率いたフランクフルトに最高の置き土産ができるか。これも、大きな注目点となる。
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