「当落線上にいた大物が…」「Jリーグ組が10人」海外メディアから西野ジャパンの“人選”に驚きの声

2018年05月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

「5人のキャップ数を合わせると502試合」

明らかに新鮮さに欠けるが、このビッグ3が久々に揃い踏みするなど、今回のスカッドの実績と経験は申し分がない。西野監督のジャッジは吉と出るのか。(C)SOCCER DIGEST

 5月18日、日本サッカー協会はガーナ戦に臨む日本代表メンバー27名を発表した。本田圭佑や香川真司、岡崎慎司のビッグ3がそれぞれエントリーする一方で、ワールドカップで攻撃の切り札として期待された中島翔哉や堂安律、最終予選の功労者である久保裕也ら次代を担うネクストヒーローたちの招集は見送られた。
 
 その選考についてはファンの間でも賛否両論が渦巻いているが、海外のメディアもさまざまな視点と切り口で報じている。米スポーツ専門チャンネル『FOX SPORTS ASIA』でお馴染みのアジア通、ガブリエル・タン記者は「日本はロシアに向けて経験をなによりも重視した。ガーナ戦に向けた27人の中には歴戦の大物たちがずらりと名を連ねている」と評し、こう続けた。
 
「ほんの数か月前まで当落線上にいたケイスケ・ホンダ、シンジ・カガワ、シンジ・オカザキの3人がコールされ、アキラ・ニシノ(西野朗)監督はこれまでの実績を重んじた人選を展開した。マコト・ハセベ(長谷部誠)、ユウト・ナガトモ(長友佑都)を含めた5人のベテランのキャップ数を合わせると、502試合に達する分厚さだ。経験値と意味で、サムライブルーに不足はないだろう」

 
 かたや、意外な落選としたのが久保だった。「ユウヤ・クボが選外となったのはひとつの驚きだろう。ワールカップ予選を通じて目立つ活躍を見せていたし、ベルギーでもコンスタントにプレーしていただけに想定外だった」と綴る。
 
 そのうえで、今回の選考をこう分析した。
 
「とはいえ、ニシノ監督が若手を軽んじているわけではない。ヨウスケ・イデグチ(井手口陽介)、ナオミチ・ウエダ(植田直通)、ケント・ミサオ(三竿健斗)といった将来性ある選手もしっかり選んでいるし、もっと言えば、前任者のヴァイッド・ハリルホジッチよりもJリーグ組を重用している印象がある。日本から欧州に旅立った選手が幅を利かせてきたなか、今回の27人中10選手が国内で活躍する選手たちとなったのだ」
 
 はたしてここからどの4選手が外れ、ロシアへ旅立つ23名に行き着くのだろうか。
 
 チームは週明け月曜日から首都圏に集合し、トレーニングをスタートさせる。ガーナ戦は5月30日に行なわれ、翌31日には大会登録の23名が発表される予定だ。
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