ユーベ退団のブッフォンに「ふさわしいチーム」からオファー…パリSGは2年契約を準備か

2018年05月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

サポーターの多くは引退を望むが。

引退か、それとも移籍先で現役続行か。ブッフォンはどのような決断を下すのか…。(C)Getty Images

 ユベントスのジャンルイジ・ブッフォンは5月17日、会見を開き、今シーズン限りでの退団を表明した。19日のセリエA最終節ヴェローナ戦が、17年に渡った長いユーベ生活の最後の試合となる。

 一方で、ブッフォンは当初予想されていた現役引退には言及しなかった。ユニホームを脱ぐことも考えていたと認めつつ、重要なオファーがあることを明かし、しばらく考えるという。
 
 フランスやイタリアの報道によると、そのオファーのひとつは、パリ・サンジェルマンからのもののようだ。複数のメディアが、好待遇での2年契約が提示されていると報じた。

 ケビン・トラップとアルフォンス・アレオラへの信頼がいまひとつと言われるパリSGは、以前から新守護神への関心が騒がれてきた。イタリアでは、ブッフォンの後継者と言われるミランのジャンルイジ・ドンナルンマの新天地候補とも言われている。

 イタリア『Sky Sport』は、フランスのリヨンで開催されたヨーロッパリーグ決勝の機会を生かし、パリSGのナセル・アル・ケライフィ会長とユーベのアンドレア・アニェッリ会長が会談したと報道。ブッフォンについても情報交換があった可能性を指摘している。そのほか、『Sky Sport』はバイエルン、マンチェスター・ユナイテッド、リバプールなども移籍先候補にリストアップした。

 イタリア紙『Gazzetta dello Sport』によると、ブッフォンの代理人を務めるシルバーノ・マルティーナ氏は、『Radio Sportiva』で「ブッフォンにふさわしいチームからのオファーだよ。彼が関心を持つかもしれない。ただ、まだ決めていないんだ。いまはじっくりと考えるべきだよ」と述べている。

「ブッフォンにとって幸いなのは、ポジショニングの良さを武器とするGKということ。年齢とともにパフォーマンスが落ちるかもしれない、反射神経を売りとするGKではない。それに、フィジカルや格もある。彼ほどのクオリティーがあれば、前進を考えるのも当然だ。オファーは現役としてのものだけでなく、クラブ幹部のような引退後のものもある。10日ほどかけて熟考するのが正しい判断だろう」

 ただ少なくとも、イタリアのサポーターの多くは、ブッフォンがユーベ退団とともに現役を引退することを望んでいるようだ。『Sport Mediaset』のアンケートによると、2万6000人超のうち40%が「ユーベの幹部をやるべき」と回答した。次に多かったのが、25%でレアル・マドリーへの移籍。イタリア・サッカー連盟幹部とパリSG移籍が9%ずつでこれに続いた。

 長きに渡りイタリアと世界のサッカー界を牽引してきた「生けるレジェンド」は、どのような決断を下すのか。その答が注目される。
 
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