西野朗監督が漏らした日本代表の厳しい現実…W杯1か月前でも「正直まだ画が描けない」

2018年05月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

ワールドカップ初戦のコロンビア戦は6月19日に迫っているが…

西野監督は「選手のいろんな掛け合わせ、グループによって描けることではあるので、そのなかでのベストな選択をしていきたい」とも語った。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 日本サッカー協会は18日、親善試合のガーナ戦(30日)に向けた日本代表メンバー27人を発表した。会見で選考理由を語った西野朗監督は、1か月後に迫ったワールドカップ初戦のコロンビア戦(6月19日)についても言及。慎重に言葉を選びながら、「正直まだ画が描けない」と厳しい現実を明かした。
 
 西野監督が就任したのは、先月の4月9日。前任のヴァイッド・ハリルホジッチ監督の解任を受けて、技術委員長から内部昇格した。それからわずか約1か月しか経っておらず、しかも一度のキャンプやテストマッチもできなかった状況なのだから、「画が描けない」のも当然だろう。
 
 指揮官はさらに、「もっと早い段階でメンバーを固めて、こういうキャンプをガーナ戦に向けて、本大会のシミュレーションのひとつとして使い、そこへ向けてチームを作り、固めていきたいというのは、この直近の招集のなかで考えることでした」と正直な想いを吐露している。
 
 W杯メンバー23人を決める前に与えられた準備期間は、21日から始まるキャンプと30日のガーナ戦だけ。指揮官はこの短期間で「コロンビア戦に勝ちに行くシナリオや想像力や予測力は、選手のいろんな掛け合わせ、グループによって描けることではあるので、そのなかでのベストな選択をしていきたい」と見通しを立てるというが、その作業は決して簡単ではない。日本代表の未来は、やはり前途多難だ。
 
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