単なるサプライズではない!? 西野監督がJ1独走の広島を牽引する青山敏弘に大きな期待

2018年05月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

「広島のサッカーを象徴しているキャプテンであり、中心選手」

2015年3月のウズベキスタン戦でゴールを決めた青山。見事なボレーシュートを突き刺した。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 ロシア・ワールドカップの壮行試合となる国際親善試合ガーナ戦(5月30日/日産ス)に向けた日本代表メンバーが、5月18日に発表された。

 本田圭佑、香川真司、岡崎慎司、長友佑都ら北京五輪世代の主軸が揃って選出されたほか、今季のドイツ組で最もゴールを奪った武藤嘉紀なども代表復帰を果たした。

 そんななか、今回のメンバー発表で最も驚きをもたらしたのは、2015年以来約3年ぶりの"サプライズ選出"となった青山敏弘だろう。現在J1リーグで2位に勝点10差の独走状態を築き、首位を快走する広島をけん引するキャプテンに、ボランチの一角として白羽の矢が立ったのだ。

 西野監督は、現在の広島における青山のパフォーマンスを次のような言葉で称賛する。
「今の(好調な)チーム事情は、彼が作っているといってもいい過ぎではないと思うくらい、広島のサッカーを象徴しているキャプテンであり、中心選手。チームの精神的な支柱であると思っています」

 今季の青山は攻守両面で絶大な存在感を発揮。攻撃面ではビルドアップの中心となって前線をコントロールし、守備では高い危機察知能力で危険なスペースをいち早く埋めてみせる。とりわけ、今季14試合でクリーンシート10回という広島が今季最大のストロングポイントとする堅守は、青山の存在なくして語れないのだ。

 しかし、代表選手としての約3年のブランクを、西野監督はどう考えているのか。
「代表からは少し遠ざかっていますが、経験がありますし、(当時の)彼の貢献度も非常に高く評価しています。過去の実績・経験値+現状のトップパフォーマンスというところ」

 指揮官はこう語り、これまでの実績と現在の状態を考慮しての選出であることを明言。さらに、「できるなら最終的にも、そういう力を代表チームに、というなかで(選んだ)。間違いなく、今最高のパフォーマンスをしている選手のひとりだと思っています」と、最大級の賛辞とともに、最終メンバーの中でも重要な役割を担う存在になり得るとの認識を示した。

「できるなら最終的に……」という言葉からは、単なるテスト招集にとどまらない期待も汲み取れる。果たして、今回のメンバー発表で最大の"サプライズ選出"は、吉と出るだろうか。
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